【第34話】攻防戦
お早うございます。
朝刊です。
*作者注【第20話】檄!撃!からの続きとなります*
「ここから先は通さない、封鎖を解き、電力を供給しろ!返答いかに!」
「君達は未知のウイルスに感染……」
何か言い始めたぞ?
バチコーン!
行けっ!道路標識!
ブッ叩いた。
吹っ飛んでいく防護服。
ドサッ。
あ、変な形で落下した。
(ごごごご、ご主人さまン!?)
二人目が前に出る。
「き、きさま何を!」
再び唸る道路標識。
バチコーン!
「ぐわっ!」
(ご主人さまン!問答無用ですかン!?)
こいつら、人の匂い、動きじゃない。
これぐらいでは死なない。
それに、なにか悍ましい魔力を放っている!
「返事は!?」
ナビナナ、問答無用じゃないよ?ちゃんと聞いているよ?
あいつら、答えないけど。
「おい!?捕獲対象だ!」
「後ろのヤツ!」
「捕まえろ!殺してもかまわん!この異様な力!こいつが異界からの侵略者だ!」
?
異界からの侵略者?誰だそれ?
もしかして、円やサイザン君のことか?
殺してもかまわん、か。
(最初から皆殺しの予定ですわン)
皆殺しとかできるの?
街の皆、みんなでえーと、何千人?何万人?だっけ?
飛行機落としたし、もう無理では?
……いや、何か大量殺戮兵器が他にありそうだな。
目の前の12名、防護服がボコボコと蠢き、裂き、破れ、中から何か異形の物が飛び出してきた。
……うげぇ、気持ち悪い。なに?あれ?あれと戦うの?
昆虫人間?が8匹と鱗の獣人?が4匹!
どう戦う?
過去の記録が脳内を流れる。
記憶ではないので、本を読んでいる感じだろうか、それとも映画か?
そしてその記録の中で、戦い死んでいく私。
非情に成りきれていない。
戦士の心得が必要だ!
今のこの時代で、この殺戮の精神、私に耐えられるだろうか?
(耐えられますわン)
え?
(5年寿命のゴブリンの能力がありますわン)
戦闘に特化され、生体実験のゴブリンね。
(戦闘によるストレス、あらゆる傷害を緩和するシステムが、ご主人さまの中に眠っていますわン)
明季は使わなかったの?
(使いたがりませんでしたわン)
……そう。
でも、今の私には必要ね、あいつら、エノンやクルミちゃんを殺しに来たんだ。
幼稚園のチビちゃん達を!
学校の皆を!
躊躇いはない。
この街周囲と上空に、4000匹以上が蠢いている。
ナビナナ、フォローお願い!
(はいですわ、ン!)
それから、質問!
(何ですのン?)
勇者朱天童子が増えている感じがする。
ほらこれ、反応が6ッある!
(童子さまの力が、何者かに憑依したのでしょうかン?)
動きがあったら、教えて!取敢えず目の前に集中!
昆虫種が8、爬虫類が4。
3匹4班に別れての応戦だ!
「ぼくも頑張る!」
マートル?
マンホールの蓋を軽々と持ち上げ、フリスビーのように飛ばす。
うわぁ、とんでもない凶器だな。
昆虫種、バラバラに吹っ飛んでいく!
次回配達は 2023/09/10 朝の予定です。
サブタイトルは 【第35話】攻防戦2 の予定です。




