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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
34/95

【第34話】攻防戦

お早うございます。

朝刊です。

*作者注【第20話】檄!撃!からの続きとなります*


「ここから先は通さない、封鎖を解き、電力を供給しろ!返答いかに!」

「君達は未知のウイルスに感染……」


 何か言い始めたぞ?


 バチコーン!


 行けっ!道路標識!


 ブッ叩いた。


 吹っ飛んでいく防護服。


 ドサッ。


 あ、変な形で落下した。


(ごごごご、ご主人さまン!?)


 二人目が前に出る。


「き、きさま何を!」


 再び唸る道路標識。


 バチコーン!


「ぐわっ!」


(ご主人さまン!問答無用ですかン!?)


 こいつら、人の匂い、動きじゃない。

 これぐらいでは死なない。


 それに、なにか悍ましい魔力を放っている!


「返事は!?」


 ナビナナ、問答無用じゃないよ?ちゃんと聞いているよ?

 あいつら、答えないけど。


「おい!?捕獲対象だ!」

「後ろのヤツ!」

「捕まえろ!殺してもかまわん!この異様な力!こいつが異界からの侵略者だ!」


 ?


 異界からの侵略者?誰だそれ?

 もしかして、円やサイザン君のことか?

 殺してもかまわん、か。


(最初から皆殺しの予定ですわン)


 皆殺しとかできるの?

 街の皆、みんなでえーと、何千人?何万人?だっけ?

 飛行機落としたし、もう無理では?


 ……いや、何か大量殺戮兵器が他にありそうだな。


 目の前の12名、防護服がボコボコと蠢き、裂き、破れ、中から何か異形の物が飛び出してきた。


 ……うげぇ、気持ち悪い。なに?あれ?あれと戦うの?

 昆虫人間?が8匹と鱗の獣人?が4匹!


 どう戦う?


 過去の記録が脳内を流れる。

 記憶ではないので、本を読んでいる感じだろうか、それとも映画か?


 そしてその記録の中で、戦い死んでいく私。


 非情に成りきれていない。


 戦士の心得が必要だ!


 今のこの時代で、この殺戮の精神、私に耐えられるだろうか?


(耐えられますわン)


 え?


(5年寿命のゴブリンの能力がありますわン)


 戦闘に特化され、生体実験のゴブリンね。


(戦闘によるストレス、あらゆる傷害を緩和するシステムが、ご主人さまの中に眠っていますわン)


 明季は使わなかったの?


(使いたがりませんでしたわン)


 ……そう。

 でも、今の私には必要ね、あいつら、エノンやクルミちゃんを殺しに来たんだ。


 幼稚園のチビちゃん達を!

 学校の皆を!


 躊躇いはない。


 この街周囲と上空に、4000匹以上が蠢いている。


 ナビナナ、フォローお願い!


(はいですわ、ン!)


 それから、質問!


(何ですのン?)


 勇者朱天童子が増えている感じがする。


 ほらこれ、反応が6ッある!


(童子さまの力が、何者かに憑依したのでしょうかン?)


 動きがあったら、教えて!取敢えず目の前に集中!


 昆虫種が8、爬虫類が4。

 3匹4班に別れての応戦だ!


「ぼくも頑張る!」


 マートル?


 マンホールの蓋を軽々と持ち上げ、フリスビーのように飛ばす。


 うわぁ、とんでもない凶器だな。

 昆虫種、バラバラに吹っ飛んでいく!


<挿絵(By みてみん)

次回配達は 2023/09/10 朝の予定です。

サブタイトルは 【第35話】攻防戦2 の予定です。

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