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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
33/95

【第33話】戦闘態勢!からの……!     

お早うございます。

朝刊です。

停電が怖いので、2話分繋げて投稿します。

明日の朝、配達できなかったらすみません。

「近づくなと言われれば、普通、近づけないだろう?」


 左近はジークに問う。


「虐めていたんだぜ?俺ら。嫌悪されているんだぜ?」

「だよな。だけど、俺はイヤだった。お前ら、悔しかったらあのエノンを笑わせてみろよ!」

「何だと?」

「このまま終わらせる気か?それでいいのか?蒸し返したくない?まあ、嫌われているのなら仕方ないけどよ」


 少しだけ怒りが滲むジーク。


「秋津川さんは凄いよ、俺に笑ってくれたんだぜ?この俺に!嘲笑じゃない、ちゃんとした笑顔だ!クルミちゃんもエノンも!」


「ね?苦悩するジーク、格好いいでしょう?」


「ぐっ」


 沈黙するしかない残りのメンバー。

 それは悪童監視員ホッシーの勝利であった。

 ホッシーがさりげなくジークを導いたのだ、ジーク一人では止まっていただろう。

 誰もそれに気がつかない。

 歌や動画を通して、ホッシーは感情を伝える。

 ホッシーは自他の感情に敏感なのだ。

 遙か前世より培ってきたスキル、ホッシーは無意識にそれを使っていた。


「んじゃ、今からキャプテンはハーサーね?で、ハーサー、皆、騎士団名は『楠の騎士団』でいい?」

「!」

「お?いいぜ」

「異議無し!」

「それで行こう」

「では、波動使いのホッシーが状況報告!今この街は囲まれている。40人の固まりが、25コある」

「!」

「多過ぎねェか?」

「この数は増えつつある。反応が人ではない。データーを転送するね」


 各自がビクッ、と身体を震わせる。


「こ、これ?」


 脳内に数字や、点滅が現れる。

 発信した情報は数字と位置なのだが、受け取り方はバラバラであった。


「ゲームのステータ画面をイメージするといいわ。変な兵器もあるみたいだし、油断すると私達、負けるわよ」


 全員が理解する。

 負ける、イコール『死』である。


(音声をそのまま流すよ?いい、結構衝撃的な内容だからね)


 ホッシーは念話に切り替え、感応した情報を皆に流し、共有を図る。


[一人も生かすな]


「!」


[今までの小さな村や町とは違う、夜明けまでに駆逐しろ]

[熱反応とオーラ反応で、人は元より、犬、ネコ、イタチ、鳩、雀、全て残すな]

[手段は?]

[今まで通り、夜明け前までどのように殺してもかまわん]

[遊んでいいんだな?]

[かまわん、ただし、夜明け前までだ、全て終わらせろ]

[異世界からの戦士が2名と実験体が一匹逃げていますが?]

[捕獲ですか?]

[死体でかまわん]

[聞いての通りだ、電子機器は全て無効かされている、我々の行動は記録される事は無い!その力、存分に発揮せよ!我々の新世界のために!ウイズ・ア・ダウ!]

[……]


「どう?まだ会話は続いているけど」


「異世界からの戦士?勇者朱天童子と小角さまではないのか?」


「違う気がする」


「敵対勢力じゃないことは確かよ、どうしたのテル?」


「小動物を一匹残らず?できないだろう!?」


「何らかの兵器があるんじゃないのか?」


「勇者朱天童子のナノマシンは万能ではないわ」


「だけどよ、俺達には黄泉路での経験がある」


「そうだよ、黄泉路、地獄に通じているあの世界での、修行の経験が!」


 一同、目が銀色に輝く。


「アッキーだけでは侵入を防ぎきれない。二人一組で行動する、どう?」


 ホッシーは魔力感知で、周囲の状況を把握している。

 この時点で情報戦は、楠の騎士団が圧倒的有利である。


 全員、戦いを前に顔付きが変わる。

 もう戦士の顔である。


「いいね、ならば前衛、後衛で交代して戦うか」


「魔力を30%くらい使ったら、前衛と交代して戦う、これでいいかな?」


「それで行こう」


「ホッシー、これなんだ?何か表示されたけど?凄い魔力の持ち主が、アッキーの他にいる?これが異界の戦士か?」


「多分、接触は慎重にね」


「この魔力感知、便利だな、状況把握がしやすい!」


 陽はとうに暮れ闇が覆い、夜が始まっていた。


「どうした?ホッシー?」


「変な飛行機が来る!何あれ?細菌?ウイルス?変なモノばらまいている!」


「おいっ!」


 ハーサーが叫ぶ!


 それに反応して次々に空を見るメンバー


「な、何者だ!?あ!?こいつが異界の戦士か?」


「凄まじい魔力だぞ!?」


 ドオオオン!


 火の玉が発生し、飛行機は流れ星のように落下していく。


 その行き先は世界連合ビル。


「誰だ!?あいつ!?」


「……この光景、黄泉路で見ていないか?デジャヴがある」


「時間軸がズレている、アッキーはまだ戦っていない」


「え?」


「多分、今から道路標識を引っこ抜き、戦い始めるはず」


 自然と二組に分かれる6人の戦士達。


「どしたん、ホッシー?」


 ホッシーと組んだロンギが尋ねる。

 いつになく真剣な眼差しのホッシー。


「……背中を預け合い、同じ日に死なん!」


 そう言って、ふっと消えるホッシー。


 慌てて後を追うロンギ。


 目指すはアッキーが現れるあの場所。


 黄泉から帰った戦士と、世界連合との戦いが始まった。


 飛ぶように走るホッシー。

 いや、これはもう飛行か?


(いた!アッキー!)

(すげーな、道路標識でぶっ叩いて倒しているぜ!)

(あの獣人もマンホールの蓋をフリスビーみたいに飛ばして倒している!)


(アッキー!ホッシーだよ!)


(野球部、龍木だ)


(え!?)


「ホ、ホッシー!?なんで!?や、野球部!?」


「下がって!今からあいつら焼き尽くす!」


(さーて、戦闘態勢からの……)


ほむら!」


ホッシーが叫ぶと、辺りは業火に見舞われ、炎は竜巻となり周囲を焼き尽くす! 


 挿絵(By みてみん)

次回配達は 2023/09/09 朝の予定です。

サブタイトルは 【第34話】攻防戦 です。


付録 覚え書き 一覧


楠の騎士団団員


山波左近  ハーサー  雷騎士

高野照明  テル   魔法使い

龍木 主   ロンギ   ドラゴン

星野輝里  ホッシー  波動使い

十文字右近 ジーク   獣人

畑野 銀   パーシー  鬼人


チーム 秋津川


秋津川 愛  アイさん  ベルセルク

秋津川小次郎 コロさん  風水士  アイさんから感染

木下胡桃 クルミちゃん 波動使い アイさんから感染

桜木音絵   エノン  魔人   アイさんから感染

赤間玲  レイ・レッド 焔騎士  アイさんから感染

藤木円    エン   水騎士

ドーマ サイザン サイ  魔王種

シュート家マートル マートル 獣人

秋津川 空  アッキー 未覚醒ホルダー

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