【第32話】僕の名は?
おはようございます。
朝刊です。
「えええっ!?アーサーじゃないの!?ほら、騎士団とか言っていたし!」
思ってたんとちゃう!とばかりに抗議する左近。
「却下である!アーサー?格好良すぎ!名前負けしている!」
「んじゃ、ジークはいいのかよ!?」
左近が更に食い下がる。
「ジークはいいの!」
ホッシーが珍しく他者を庇う。
「何でだよ!?」
「アッキーにちゃんと謝罪している」
「は?何だよそれ!?」
「そ、それは俺達だって!」
「ちゃんと謝った……つもりだけど、同級生だし、同じクラスじゃないけど、廊下とか気まずいの、イヤだし」
ジークの目が鋭くなる。
「いじめた方は忘れても、いじめられた方は忘れないからな、喧嘩と同じさ。勝った方は勝利を忘れても、負けた方は絶対忘れない。殴った方は忘れがちさ、殴られた方は、一生忘れないぜ」
「ジークは、アッキーのお誕生日にお花持ってきた」
「「「「!!!!」」」」
「クリスマスはカードを手渡し、お正月の初詣は、レイ・レッドと二人でガードしてくれた」
「な、なっ!?」
少しむくれるジーク。
恥ずかしそうでもある。
「……なんだよ?意地悪して、散々泣かせたんだ、ごめんなさいは当然だろ?」
「おい、まさか……ストーカー化したのか?」
「い、いや、その、好きなの?カラを?」
更にニヤけるホッシー。
「誤解が生れないように言っておきますとね」
ちらっ。
「いいよね?言っても?」
「ああ、もうオレは人の形をした何か別のモノ、異界の戦士、異形だ。まともな恋愛はできないだろう……考えも、中学の考えじゃない」
「ジークのお目当てはクルミちゃんなんだ」
「!」
「アッキーに謝ろうと、エノンに相談しようとしたけど断られ、クルミちゃんに相談したんだ。そこからクルミちゃんにぞっこん!」
「……言い方、言い方!」
ロンギが突っ込みを入れる。
「ジークは努力の甲斐あって、今ではエノンともお話ししているよ、ちゃんとごめんなさいを伝えたんだ。そして、本人からも、周りからも受け入れられている、立派!と思わない?普通、できないことだ」
「……裏切り者……誘えよ!」
「確執はないのかよ?」
パーシーの燃える目。
ホッシーは思った。
パーシー、クルミファン?
「俺は俺のできることを考えて行動した、それだけだ。お前らの謝罪は口だけだ」
「何だと!?」
「パーシー、お前知らないだろう?お前の親、金持って謝罪に来ていたぜ」
「なっ!?」
「やっぱ、知らなかったか。俺がクルミちゃんとホッシーと花買って謝罪に行った時、出くわした。花は受け取ってもらったが、お金はいりませんだと、アッキーの性格上、当然だよな。お金は大事だが、全てじゃねぇ」
「俺の親、そんなことしていたのか!?」
「お前ら、家まで行って謝ったか?」
「向こうが避けるから、どうしようもないだろう!?音も近づくなと警告してきた!そっとしてくれとクルミちゃんだって!」
基本、ジークは真面目である。
本来、いじめに加担するような人物ではないのだ。
猛反省し、自分を恥じた。
そして行動にでたのだ。
当時小学生、それでも小学生なりに必死に考えての行動だった。
アッキー、クルミちゃん、エノンが笑って話す姿に、強い憧れと淡い思いを抱いたのも事実だが。
(↑ジークビジョン)
次回配達は 2023/09/08 朝の予定です。
サブタイトルは 【第33話】戦闘態勢!からの……! です。
今回挿絵は急遽カラーでお願いしました。
ある日の会話
M MAYAKO
G 元帥さん(前作元帥さんのモデルの人)
G カラー?今?時間なかよ?
M きっと、ジークの目には、年上の女の子、キラキラして眩しく見えたに違いない!
G 小学生の気持ちば、色で表せと?無理なこつ言うね?
M はい
G 30分で塗れと?
M はい
G 絵の具と筆、用意して?
M はい
G 色はお任せ?
M クルミちゃんはオレンジのチェックで、アッキーは青です!エノンも青系のトレーナー!
G そこは、はい、ち言わんとね
M はい
G いつも駆け足だけん、丁寧に仕上げたかとばってん。
M はい
G ああ、もうあと20分しかなかっ!ほんなこつ、もう!
と言う会話が、あったとか、なかったとか。
元帥さん、いつも無理を言ってすみません。
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