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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
30/95

【第30話】円卓の騎士と楠の誓い     

こんにちは。

夕刊です。


挿絵を頼んでいる、元帥さんから指摘がありました。

ホッシーの名前はどれが正解や?と。

星野輝里が正解です。前話の星影輝里は間違いです。

訂正致します。

読者の皆様、すみませんでした、以後注意します。

 ハミングでメロディを再現するホッシー。

 繰り返されるハミング。

 

 更に、即興で歌詞を付け、歌い出す。


 その瞳は銀色に輝き、全身から魔力が溢れ出す。


 魔力を自覚することで、更に勇者朱天童子のナノマシンは活発化する。


 それは周りに伝染し、記憶が次々に解放されていく。


「あ、思い出した!」

「ヨミガエリだ!」

「歩いたんだ、黄泉路を……」

「帰ってきた」

「あの赤鬼さん、勇者朱天童子!」

「俺達、リアル中二病だ!」


 全ての記憶を思い出したわけではないが、この状況を把握するには十分であった。


 全員が頷き合う。


「アッキーを助けに行こう」

「そうだね!」

「この街を守ろう!学校を!皆を!」


「……その前に、一ついいかな?」


「なに?キャプテン」


「……俺達はもう人ならざる者だ、皆同じ条件。あの世界から帰ってきた者達だ」


「何が言いたい?左近?」


 問うたのは高野照明たかのてるあき、左近と同じ3年生だ。

 照明は慎重派で、じい先輩と影で呼ばれている。


「特定のリーダーやキャプテンはもういらないだろう。皆それぞれ驚異的な能力を保持している、それぞれがリーダーで、どうだろう?」


「?」


「円卓の騎士?」


「そうだよ、パーシー」


「一人は皆のために、皆は一人のために?」


「ああ、そうだ」


「いいね」


「合議制か」


「それ賛成!」


 頷く男子達。


「あ、わたしもそれ、ぽち、する!」


「おお、ホッシーから、いいね、貰えたぞ!」


「では、俺もいいかな?」


「なんです?じ……照先輩?」


「おれ、三国志が好きなんだ、三国志演義。桃園の誓いって知ってる?」


 答えたのはホッシーだ。


「生れた日は別々でも、同年同月同日に死せんって言う、あれ?でもあれ、逸話じゃ?」


「たとえ逸話でも、心、いや魂が震える!アレをやりたい!」


「誓いを立てると?」


「そう!どうだろう?左近?」


「いいぜ、のった!」


「男子、好きだねぇ」


「ホッシー先輩は嫌いなんですか?」


「私達はもう対等よ、ホッシーでいいんだけど?」


 軽くシナを作るホッシー。


「イヤそこはホッシー先輩と呼ばせてよ、体育会系だし!」


「ホッシーはしないの?誓いの儀式、こういうの嫌いか?」


「えっ?誰が嫌いと?私、大好きよっ!こういうのっ!!みんな私に忠誠を誓うのよね?」


「いや違うし!」


 その時、パラパラと何かが降って来た。


「?」

「何だ?」

「これ!」

「わっ!?」


 それは、楠の葉であった。

 茶色く色あせ、パラパラと枝を離れ桜吹雪のように葉が落ち始めたのだ。


「え?枯れている!?」


<挿絵(By みてみん)

次回投稿は 2023/09/06 朝の予定です。

サブタイトルは 【第31話】円卓の騎士と楠の誓い2 です。

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