【第24話】辿り着いた者達
お早うございます。
朝刊です。
体調不良のため、一日原稿用紙換算で4枚程度がやっとです。
毎日投稿したいので、朝刊形式にしました。
徐々にページ数は増やしたいと思います。
文章はかなり短くなりますがご勘弁の程を。
ホッシーは思った。
体感的には10年ほど歩いた感じだ。
その10年の間に、勇者朱天童子から色々なことを教わった気がする。
『よくぞ辿り着いたな』
「他の人達は?」
ホッシーの右側に、杖を着いた高齢の人物が並び立っていた。
「誰?」
「お前こそ誰じゃ?」
聞き覚えのある声。
ホッシーはもう中学生の身体ではない。
アスリートのような鍛え抜かれた女性に見える。
辺りを見回すホッシー。
老人はボロボロのローブを纏い、手には杖を握り締めている。
ホッシーは意識を変える。すると服装が中学生のセーラー服から豪華なドレスに変わる。
風景と合わない!ここは荒野だ。
そう思いまた意識を変える。
真っ白いローブ姿の歌姫、頭には小さなティアラをイメージする。
荒野に対して、更に浮いて見えるのだがホッシーは満足した。
新しい門出だ、現世復活だ!このくらい派手に行きたい!
老人の横には金髪の戦士が立っている。
その精悍な顔には見覚えがあった。
「……もしかして、キャプテン?」
「ああ、お前、ホッシーか!?」
次々に辿り着くメンバー。
皆、力に満ちた戦士だ。
「先輩がいない!」
不安に駆られるホッシー。
『彼女は小川を渡った』
「!」
そんな……囁くような声が、ホッシーの赤い唇から漏れ聞こえる。
全部で5名。
その中で、一際精悍な戦士キャプテンが勇者朱天童子に問う。
「5名ですか?」
『いや、遅れているが、もう一人……』
少し困り顔である。
「?」
「朱天童子師匠?歯切れが悪いですが?」
ズシン、ズシン、ズシンと軽く大地が揺れる。
自然と戦闘態勢に入る6名。
現れたのは、巨大なドラゴンである。
「この世界にドラゴン?」
「色々な魔物と戦ってきたけど、これが仕上げですか?師匠朱天童子?」
「あれ?なんで皆人なの?」
「……はい?」
「その声!?」
「ふ、副部長!?」
「お、お前こそなんでドラゴンなんだよ!?どんな修行したんだよ!」
「い、いや強くなりたいと思って歩いて、怪物と戦っていたら……さ」
「さ、じゃねーよぉ!」
「どうすんだよ?その姿で帰れるのかよ?」
『意識を変えろ』
「はい、師匠」
ぶわっ、と魔力に包まれ、一瞬、光ったかと思うと、学生服の少年が現れる。
「師匠の話によるとさ、おれ、霊体が竜なんだって」
「なんだそれ?」
「人じゃないの?」
「稀にいるらしいよ、確率的には、引きこもりに多いんだって、竜人」
「まあ、放課後、野球以外はお前、保健室か自宅警備だったしな」
「野球だけして帰るって、どんな引きこもりなのよ!それって引きこもりって言うの?」
「はは、いつも朝から声を掛けてくれてありがとな、ホッシー」
次回投稿は 2023/09/01 朝の予定です。
サブタイトルは 【第25話】常世から現世へ です。
予告の 円卓の騎士と楠の誓い は第26話になる予定です。




