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「いらっしゃいませー」


「お、こないだの子じゃん」


「しっ! 先輩きこえますってば」



 時刻は夜9時。

 七宮さんがコンビニにやって来ました。


 ドリンクの並ぶ冷蔵庫の前へと向かいます。


「炭酸水、ないかな」


 無性に飲みたくなったのです。

 舌の上でパチパチはじけるあの感覚がたまりません。


 いくつか炭酸水にも種類があるようです。



 左から順番に、『強炭酸水』『超炭酸水』『炭酸水・(きわみ)』のボトルが並んでいます。



「……極み」


 ちょっぴり飲んでみたい気もしますが、口のなかがしゅわしゅわになってしまったらどうしましょう。



 カチャリ、パタン。



「……『超』にしとこう」


 七宮さんは妥協しました。



 一通りふらりとお店のなかをまわると、スイーツコーナーで立ち止まりました。



「お、あの辺新しくでたやつだぞ」


「好きなんですかね、新発売」



 七宮さんがじぃっと見つめる先には、黒っぽい容器が。

 ラベルには『白玉入り黒ごまプリン』の文字。



「……白玉黒ごまプリン」


 ふわふわのくせ毛が迷うようにゆらゆら揺れました。


 ~♪


 店内にノリのよい音楽が流れます。



「しらたまくろごまぷりん」


 七宮さんはもう一度くりかえしました。

 口ずさむ様子はなんだか楽しそうです。



 ピッ。


「二点で310円になります」


「「ありがとうございましたー」」



 七宮さんは足どり軽やかにお店を出ていきました。


「♪」




 七宮さんは、今日もしあわせ。

お読み頂きありがとうございました。

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