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初めての会計委員会(前編)

会計委員会は中央塔にある会計本部で行われる。

会計本部は学生運営の本部が集まる5階にある。


また上るのか。


行くしかないので、とりあえず、歩みを進めようと思う。

中央塔に着き、入り口の右側の階段を上り始める。

数人の会計委員と思しき先輩は左側の昇降盤に向かっていった。

昇降盤は魔力を込めるだけでいいので、身体への負担は少ないと思うので、使えなくはないと思うけど…

今は魔力ゼロを貫いてるから、使えないよね…


会計本部に着き、部屋に入る。

部屋の大きさは教室と同じくらいだ。

1学年10クラスだから、40人くらいが収容できればいい計算だから、同じくらいの部屋の大きさになりそうだ。

席は学年ごとに範囲が決められているようで、その範囲内なら、どこに座ってもいいみたいだ。

私は一年生が座る場所で、目立たない端っこに座った。


全員が席に座ったところで、3人の先輩が前の出入り口から入ってきた。

確か、入学式でも自己紹介していた先輩方だ。


「では、みなさんが集まったところで改めて、自己紹介いたしますわね。わたくしは生徒会長のシャティリア・アヒタです。2年1組です。月1回の会計委員会には私も出席しますので、よろしくお願いしますね」


王国の貴族には男、女問わず金髪の人間が多い。

その中でもシャティリア先輩の髪の毛は別格の輝きを解き放っている。

川に星が流れているかのような金髪のロングヘアーは美しい以外の言葉を失わせる。

後頭部の赤色のリボンがアクセントになっていて、美しさを際立たせている。

身長は高いとは言えないが、豊満な丘陵が広がっている。

シャティリア先輩が言葉を発しただけでざわついていた部屋が静かになったのは彼女がみんなの視線を釘付けにしたためだろう。


「私は会計委員長のシオリ・オオノです。私も会長と同じく2年1組です。会計委員の皆様は私に必要書類などを提出していただくこととなりますので、以後、お見知り置きを」


次に自己紹介をしたシオリ先輩は銀髪のショートカットだ。

すらっとした高身長で会長とは違う美しさが彼女にはある。


「俺は風紀委員長のナミク・ニノミヤです。俺も彼女たちと同じ、2年1組だ。普段の会計委員会には出席しないが委員関係の仕事では、関わる機会も多いと思うからよろしく頼む」


最後に自己紹介をしたのはナミク先輩。

赤色のトゲトゲの短髪は炎を連想させる。

ガタイはそこまでガッチリしているわけではなく、一見、強そうには見えない。

しかし、1つ1つの所作に無駄が全くと言っていいほど無い。

実力がない者ほど、先輩の実力は推して測れないと思う。


ナミク先輩の自己紹介に一年生はざわついた。対照的に上級生たちはナミク先輩に恐怖の表情を見せている。まあ、ナミク先輩を甘く見た貴族が決闘でも申し込んで、返り討ちにでもあったんだと思うけど。


先輩たちの自己紹介が終わり、会計委員会が始まった。

会計委員長のシオリ先輩が教壇に立ち、お話が始まる。

初回ということもあり、会計のルールのお話がほとんどであった。

勉学の成績、実技の成績などからクラスの予算の割り当てが変わったりするらしい。

一年生はクラス対抗の種目が少ないので、大きく変動することはないらしい。

決闘でのブレスレットの奪い合いなどがメインになるみたいだ。


初回の会計委員会は顔合わせがメインだということもあって、30分ほどで終了した。私が胸を撫で下ろしていると、1つの声が上がる。


「会計委員長、ひとつよろしいでしょうか?」

「えっと、あなたは1年10組の会計委員の…」

「クルス・タガルナードと申します」

「クルスくん、この場で発言したいことがあるならば、発言をどうぞ」


クルスと名乗った少年はデブで汗臭そうな、いかにも横暴を働いていそうな貴族だった。


少しは鍛えたらいいのにね。

うん、関わりたくないね。


私は目も合わせたくないので姿勢は正したまま、視線を壁の方にそらした。


「そこにいるチビの平民と決闘したく存じます」


なんか聞こえた気がするけど、壁に視線を向けたまま、私は聞こえてないフリをする。後ろから、たくさんの視線を感じる。


「おい、そこのチビ、聞こえているんだろ」


聞こえていませーーん。


「えっと、キミハさん、決闘の申し込みが来てるわよ」


シオリ先輩は私の名前を呼んで伝えてくる。

名指しされればさすがに返事をしないといけないだろう。

シオリ先輩、私の名前は知っているんだね…


「か弱い平民の私に決闘ですか?」


そんなことあり得ます?というニュアンスを醸し出し、シオリ先輩にこの決闘を避ける方法はありませんかと目で訴える。


「平民だからだよ、お前、そのブレスレットを貴族の俺に譲れ。あぁ、俺の奴隷になるなら見逃してやってもいいぞ」


はぁ、もう、勝ったつもりでいるよ、このデブ。

周りの同級生の貴族たちはいいぞもっとやれという雰囲気があるが、上級生の貴族たちは少しため息をついている。去年も自分たちが通った道なのだろうか。

それに、奴隷とかもはや、話にならない。

男の奴隷は強制労働や捨身の兵隊などになることが多いけど、女の奴隷は言わずもがなだ。

こんな男の奴隷になるくらいなら極刑になろうとも、私は逃げ出すだろう。


「委員長会議でお話ししようと思っているのですが原則、決闘は断ることができません」


私とシオリ先輩が顔を見合っていると会長が割って入ってくれてそのように言ってくれる。

うん、困ったね。まあ、決闘が断れないのは知っていたけど。一応、掘り下げて聞いておこう。


「原則、断ることができないということは、断ることができる場合もあるということですか?」


私は会長の方に向き直り、質問する。


「はい。断ることができるのは教師が生徒に決闘を申し込んだ場合だけです。その場合、生徒は決闘を断ることができます。また、決闘に勝った相手には再度、決闘を申し込むことはできません。しかし、決闘を申し込まれ、その相手に敗北した場合はまた、申し込むことが可能になります」


なるほど、先生も決闘を申し込んだりできるんだ。

それは初めて知った。

二個目のルールは言わずもがなだよね。

連続で勝ちまくることはできないということだよね。

この学園では決闘は重要な戦闘訓練の一環となっている。

クラスの予算も決闘で変動するほどだ。

そのこともあって、簡単には断れないルールになっているんだね。

まさに弱肉強食だよ。

セバスチャンに聞いたんだけど団体決闘なるものもあるらしい。

決闘になりそうな時に相手の所属するクラスに団体決闘を申し込むぞと脅すと有効なことが多いと教えてもらった。今回はまだ、クラスもまとまってないし、初日だし、その手は使えそうにないのだけど。


「わかりました。引き受けましょう」


私は断れないのならとそう返事した。


「ははは、この俺が胸を貸してやるいうのだから、感謝するがいい」


デブはそんなことを言い出す。私は特に見向きもしない。


「決闘は申し込まれた方がルールを決めることができます」


会長は説明してくれる。

魔力陣の規模を競う決闘、宝物を守りながら奪う決闘、そして、相手の学園のブローチを破壊し合う決闘だ。

先の2つは魔法陣が使えないと話にならない、私には最後の1つしか選択肢はない。


「では、そこのデブのブローチを破壊して見せましょう」

「貴様、俺に向かって」


一年生の貴族の空気が凍りつく。

私は気づく。


あっ、心の中で言ったつもりが声に出してしまった。


「ふふ、失礼」


私は笑顔でその場を和ませる。

和まなかったけどね。


「それではわたくしが見届け人を引き受けましょう」


沈黙を切って、会長はそんな提案をする。


「シャティリア様のお手を煩わせるわけには」


デブは会長に提案され、焦りをみせる。


「いいえ、わたくしも一年生の初決闘には興味があるのです。お気になさらず」


正直、助かる。

見届け人を身内に指名して、難ぐせをつけられても困るしね。

デブは都合のいい見届け人を立てる気だったのかも知れない。


そんなことを考えていると、会長は私を見て微笑む。


うん、読まれましたね。


私たちはアリーナに移動することとなった。

もちろん会計委員会は解散がかかったのだけれど、先輩も含め、みんな見にくるようだ。


見にこなくていいのに…


この時、私は初めて、あの昇降盤に乗ることとなった。

私は何も考えず、階段の方に向かおうとすると、会長が私の手をとった。不意に手をとられ、私は動揺する。


「キミハさん、一緒に乗りましょう」

「そんな、私がご一緒するわけには」

「あら、あの貴族とは全然違う対応ね。わたくしに対してもラフな対応でございませんのに」

「シャティリア様は私にとって、尊敬する先輩なので、あの、その」


なんだか、女の子に手を握られただけなのにすごく照れる。

とにかく、会長にマウントを取られた私はなす術なく、赤くした顔をうつむかせながら、昇降盤に乗る。


「ふふふ、意外と可愛らしいところもあるのですわね」


昇降盤は50人は乗れるくらいの大きさだ。1クラスまるまる乗れるような設計にしてあるのかもしれない。

会長はまだ、手を握っている。


「あの、そろそろ、手の方を」

「あら、ごめんなさい。普段はこんな気持ちにはならないのだけど、あなたを見ると、手を取りたくなったのよ」


私は、はははと笑って誤魔化す。

本能的なお姉ちゃんの血が流れているのかもしれないね。


アリーナは中央塔から少し離れたところにある。

普通の登校日の日なら、この移動の際にさらにギャラリーが増えたかも知らない。

幸い、今日は入学式で、会計委員以外の上級生はいないのでギャラリーが増えることはないと思う。

アリーナに辿り着く。

一同は、観客席ではなく、競技場で、私たちの決闘を見るようだ。


「では、一年生も多いですから、決闘の際のルールを説明いたしますわね」


見届け人の会長が細かく説明してくれる。

まず、このアリーナ内では、怪我を負わすことはできないそうだ。

痛みもない。

しかし、痛みはブローチへのダメージとカウントされるらしい。

ブローチは一定のダメージを受けると破壊される。

もちろん、ブローチ本体への攻撃が一番有効となる。

攻撃は物理でも魔法でもダメージとしてカウントされる。


話はそれるけど、ブローチは左胸につけている。

これは自身の心臓を表しているらしい。

相手に致命打を与える訓練が決闘の始まりらしい。


説明が終わり、会長は私たち二人の顔を確認した。


「では、双方が勝利の際に相手に求めるものを宣言していただきましょう」

「俺が求めるのは、そのブレスレットを譲ってもらうこととお前を奴隷にすることだ」


えぇ、なんか増えてるんだけど…

ってかいいんですか?

そんなものを条件に決闘していいの?


私は思わず、会長の方を見る。会長もため息をつく。これも委員長会議で話すつもりだったのだけどと言いながら口を開く。


「クルスくん、相手の了承がなければ決闘の報酬として認められないわ」

「仕方がない、取り下げてやる。お前は負けたら、俺の奴隷だ。これは貴族として、お前に命ず」


その言葉に会長も顔を驚かせている。


ただの貴族の横暴だ。親の顔を拝んでやりたいよ。

うん、多分、デブだろうな。

遠慮しておこう。


親の横暴を見て育った貴族の子は大抵、横暴なんだよね。私の偏見だけどさ…


「わかりました。では、私もそのブレスレットをいただきましょう」

「それでは、始めましょうか」


会長の声で、ギャラリーは数歩、後ろに下がる。私たちは会長を中心に間合いをとる。

そして、デブは腰に携えている魔剣に手をかけて抜刀の姿勢をとる。

私は、ブレザーの胸の裏ポケットに入れていた魔剣を取り出す。

すると、周囲から笑い声が聞こえる。


「ははは、一丁前に魔剣を携えているのだな、平民。それにしてもなんだ、その刀身はナイフか?かわいそうだな魔剣が」


むぅ、デブに携えられている魔剣の方がよっぽどかわいそうだよ。


魔剣の刀身は主人の魔力量を映し出すと言われている。

私は魔力ゼロなのでもちろん刀身は最も短くなっている。

また、魔剣は誰もが持っているわけではない。

魔法陣によって魔剣を具現化するのだ。

相応の魔力がないと魔法陣を起動できないので、平民はほとんど持っていないだろう。

魔法陣を重んじるこの学園に入れる優秀さがあるなら平民でも魔剣の魔法陣を起動できると思うけど…

私は魔剣を左手で逆手に持って構える。

鞘はついたままだ。


「それでは、はじめ」


会長は抜剣した魔剣を上に高くあげて、振り下ろした。

開始の合図とともに、デブは魔剣を抜刀し、魔力の波動を纏う。

魔力が血中に流れると魔力の波動が体を覆う。

魔力が体を守ってくれて、ダメージを軽減してくれる。

私は魔力の波動を纏えないので、一撃受けただけでブローチが破壊される可能性だってある。

高々と魔剣を振り上げ、魔法陣を詠唱した。


「ファイア・クタマクハン!」


初級の球体火炎魔法陣。

簡単言えば俗にいうファイアボールだ。

最初に覚える魔法陣の定番中の定番だ。

魔法陣の構成要素が少なく成功しやすいのだ。

でも、このデブ、流石の魔力量だね。

私がすっぽり隠れるほど巨大なファイアボールはかなりの魔力を持っていないとできない。


少し、魔法陣について解説を加えようと思う。

魔法陣は大きく分けて4つある。初級、中級、上級、聖級とある。

初級は魔法陣を志すものなら誰でも使いこなせるレベルだ。

中級になると、使えれば、魔法陣使いの中でも一目を置かれるだろう。

上級を使えるのは王国でも数人、聖級になれば、伝説上の英雄とかになる。

そもそも、文献にも表立って聖級魔法陣は載っていないいだろう。

そして、持っている魔力によって、その規模が変わる。

たくさんの魔力を持ち合わせていれば初級魔法陣であっても、王都を焼け野原にすることもできるだろう。

一年生はこれから、魔法陣を学ぶので、今、すでに使えるのはお金で先生を雇うとかできる貴族の中でも上流の者だけだろう。

このデブは貴族の中でも貴族ということだ。周りから持ち上げられているわけだね。


まあ、初級魔法陣は構造を知っていたら、簡単に改変して利用できるんだよね。


私はファイアボールに向かって駆け出す。

魔法陣は私の身長くらいの直径があった。

ファイアボールの魔法陣は地面設置型ではなく、魔法内包型だ。

ファイアボールの魔法陣は球体のベクトル方向の表面に内包されている。

今、魔法陣は私に丸見えだということ。

そして、この魔法陣を4分割した扇型に考えて、右上の部分がファイアボールのベクトルを制御している。

練習している時、ファイアボールが思った向きに飛ばせない時はこの部分に魔力が満ちてない場合なんだよね。

練習していた頃がなんか懐かしい。

この右上の扇型部分の中の前方ベクトルを制御する部分を消去すれば、ファイアボールは動きを止める。

私は、ファイアボールに跳躍して近づき、その部分に魔剣の鞘の先をピンポイントで当てた。

魔法陣の一部が消去され、一瞬、動きを止め、引き返す。

これは魔法陣的安定化現象だね。

ベクトルを失った時、具現化魔法は、元の魔力点に引かれる。

この場合はファイアボールがデブに向かって飛んでいくことになる。


急に方向が自分に変わって、デブは驚いた声を上げる。


「なに、なんだ」


私はファイアボールの後ろに隠れて、デブに近づく。

ファイアボールはどんどん加速してデブに飛んでいく。

デブは掲げていた魔剣を振り下ろす。

魔法陣にはセーフティがついていて、その魔法陣を起動した魔法陣使いが自由に消せるように魔法陣が構築されている。

ファイアボールの場合は魔剣を振り下ろすという行為がそれに当たる。


「き、消えろ」


させないよ。


私は魔法陣を4分割した右下の遠隔魔力操作の部分の魔力吸引を司る部分を魔剣で消す。

面積的には私の拳くらいだ。

ちなみにさっきのベクトル制御を司っていた部分は小指の第一関節より先の部分くらいだ。

魔法陣は案外、緻密に組まれているものだ。

変なところを消せば、たちまち、大惨事だろう。

何が起こるかは私にも予測できない。

デブは魔法陣を消そうとするが消えない。

何度も、振り上げては振り下ろすという行為を繰り返すがファイアボールは刻々とデブに向かって飛んでいく。


「な、なんだよ、ぐ、ぐわあ」


ついにファイアボールはデブに命中した。

大きく噴煙が上がる。

私はその噴煙に乗じて、デブとすれ違いざまに、左手に逆手で持った魔剣を右から左に大きく振り抜いた。

そして、デブの背後まで走り抜けて、距離をとる。

私は、魔剣をブレザーの胸の裏ポケットにしまう。


「き、貴様、なにをしやがった」


デブは魔剣を握りしめ、切りかかってくる。


いや、決闘、終わってるんだけど…


デブなので、動きも遅い。

身体強化の魔法陣も展開されていない。

私はその剣を躱そうとした時、間に割って入って剣を受け止める者が現れた。

会長だ。


「決闘は終了です」

「会長、まだ、ブローチはどちらも破壊されていませんよ」

「ご自身のブローチに触れてご覧なさい」


そう言われ、デブは自分のブローチに手を触れる。

すると、ブローチは真っ二つになり、地面に転がり、光となって消えた。


「な、なんだと…」

「この決闘、勝者はキミハさんです」


会長は高らかに魔剣を掲げ宣言した。デブはすぐに声をあげる。


「そんなはずはない。俺はあいつに陥れられたんだ。貴族が平民に負けるはずがない」


そういうこと言うんだ…


「シャティリア様はあの平民と、俺を謀ったんだ」


その言葉はさすがにまずいんじゃない?


貴族の同級生もその案には賛同しかねるようだった。


「俺は貴族だぞ、平民など、奴隷と同じ者たちに負けるはずがない」

「もう、黙りなさい。これ以上、貴族と言う身分を陥れるのはやめなさい」

「お前のせいだ」


デブは、地を蹴って、私に急接近した。

そして、剣を私に振り下ろす。私はサッと避け、斬る対象を失ったデブは勢い余って、前に転んだ。

すぐに、立ち上がろうとしたが、その時、背後から会長の剣がデブの首筋に当てられている。

さすがのデブも唾を飲み込む。

いくら、アリーナ内では怪我をしないと言えど、首筋の剣が怖くないわけがない。


「生徒会長の権限により、あなたを一時拘束させていただきます。学園長への報告の後、処分を決定いたします。ナミクくん、ちょっと、風紀独房に拘束しといてもらえるかしら」


会長はギャラリーにいた風紀委員長のナミク先輩に声をかけた。

デブは平民のナミク先輩に睨みをきかせている。

ナミク先輩は、はぁ、と少しめんどくさそうに声を出し、デブに拘束魔法をかける。


「タル・グラ・ナルナークダマクラーヤン!」


手に錠をかける中級魔法陣だ。

一年生には到底、解けない魔法陣だ。

そのまま、デブとナミク先輩はアリーナを後にした。

次回は会計委員会の続きです!

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