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22.ぼっち少女のスライム迷宮攻略5



 30分ほど休憩すると、私は次の階層に向かって、階段の残り数段を降りた。


 第4層には、大きな山があった。火口から煙が出ているのを見るに、活火山のようだ。

 私は「飛翔フライ」で飛んで移動する。

 さっきの休憩で、魔力は全回復しているし、「飛翔フライ」自体の消費魔力量は多くないことがわかったから、多用しても問題はない。


 山を飛行しながら登る。

 この山は黒い岩に覆われていて、歩いて登るのは難しそうだけど、無理というほどじゃない。

 でも、せっかく飛行魔法が使えるのだから、ラクして空を飛んでいくことにした。

 火口に近づくに連れて暑くなってきたけど、上着を脱ぐことで耐えた。


 飛びながら「探索サーチ」を使って、敵を確認する。

 この階層はなぜか、「探索サーチ」も「地図マップ」も、途中までしか表示されない。

 上層の面積から考えると、ちょうど半分くらいのところで途切れている。

 そして、この山の大きさと、私の進み具合からすると、ちょうど火口のあたりが半分の地点のようだ。

 なぜ半分で切れているのかは、火口に着けばわかると思う。

 私は、その問題を一旦棚に上げて、「地図マップ」に表示された敵アイコンをタップした。

 ここにいるのは、ファイアースライム。例のごとく、A〜Cまで揃っている。

 そして、ファイアースライムは、火口付近に多く集まっている。

 ちなみに、ファイアースライムのステータスはこんな感じ。



◆◇◇◇◇◇◆◇◇◇◇◇◆


ファイアースライムC

【属性】火

【特徴】火のスライム。雑魚?水に弱い。

【固有スキル】火体ファイアー・ボディ


【レベル】5

【体力】47/47

【魔力】20/20

【筋力】4

【防御】4

【命中】14

【回避】22

【知力】16

【精神力】16

【速度】22

【運】4



火体ファイアー・ボディ

【発動】常時

【説明】体が火で構成される。


◆◇◇◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆


 

 私は、速度を上げて火口付近まで一気に飛んでいくと、魔法を使ってファイアースライムを一層した。


水雨ウォーターレイン


 第2層のときのほどではないけど、それなりの豪雨が半径100メートル内に降り注ぐ。

 火を纏ったファイアースライムは、雨に打たれて次々と消えていく。

 結局、雨を降らせてから5分も立たないうちに、周辺のファイアースライムを一掃できた。




 雨を止ませると、私は火口に向かった。

 さすがに、煙を吹き出していて見るからに熱そうな火口の真上に行く勇気はなかったから、その横のあたりを通って、山の反対側に行こうとした。

 でも、私は、途中で止まってしまった。

 山の頂上が近づき、反対側の景色が見えてくると、その光景に驚いて、思わず止まってしまった。


 だって、山の向こう側の斜面は、黒い岩肌ではなく、真っ白い雪に覆われていて、麓には、青く凍った湖があったのだから。


 灼熱の火山と、極寒の氷雪地帯。

 昔、何かのゲームでこんなステージがあったけど、現実に見ると驚いてしまう。

 どういう仕組みなのかわからないけど、雪が火山の熱で溶けないところがファンタジーだと思う。

 私は、元の世界ではありえない、ファンタジーな光景に心を踊らせながら、雪の斜面を下っていった。




 雪の斜面にはスノースライムが、氷の湖にはアイススライムが、それぞれいた。


◆◇◇◇◇◇◆◇◇◇◇◇◆


スノースライムB

【属性】水

【特徴】雪のスライム。雑魚。火に弱い。

【固有スキル】雪体スノー・ボディ


【レベル】7

【体力】82/82

【魔力】32/32

【筋力】7

【防御】7

【命中】13

【回避】7

【知力】8

【精神力】8

【速度】7

【運】14



雪体スノウ・ボディ

【発動】常時

【説明】体が雪で構成される。





アイススライムB

【属性】水

【特徴】氷のスライム。雑魚。火に弱い。

【固有スキル】氷体アイス・ボディ


【レベル】7

【体力】83/83

【魔力】32/32

【筋力】13

【防御】20

【命中】13

【回避】13

【知力】14

【精神力】14

【速度】14

【運】6




氷体アイス・ボディ

【発動】常時

【説明】体が氷で構成される。



◆◇◇◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆



 スノースライムとアイススライムは固有スキルや特徴の説明が似ていて、雪と氷の違いしかなかった。

 ……なんか、すごく手抜きのように感じた。それぞれ説明考えるのが面倒だから、雪と氷だけ変えればいいやーみたいな感じがしたのだ。

 まあ、ステータスの説明に関しては、もうすっかり定番だから、すぐに意識の外に追いやった。


 私は、「火嵐ファイアーストーム」でスライムを周りの氷雪ごと一掃して、さっさと階段に向かった。

 雪と氷だけで他に燃えるものがないせいか、必要以上に火が燃え広がることはなかった。



 ちなみに、急いで通り抜けたのは、あまりの寒暖差に耐えられなかったからだ。

 コートを創って着ても、灼熱のあとの極寒には、耐えられなかった。

 私は、冷気のない階段の終わりまで一気に飛んでいき、腰を下ろした。

 そして、小さな「火球ファイアーボール」を出して暖をとった。

 第4層のスライムは、倒すと何も残さず消えてしまったので、新たに依頼が発生することはなかった。


 私は、体を温めている間に、ファイアースライムとスノースライム、アイススライムの討伐数を確認する。

 範囲攻撃魔法で一掃しまくったせいか、ファイアースライムは227匹、スノースライムは178匹、アイススライムは194匹と、目標数を大幅に超えていた。

 

 それから、もう気温差に悩まされたくないので、魔法で解決することにした。


創造・快適空間クリエイト・コンフォータブルフィールド


◆◇◇◇◇◇◆◇◇◇◇◇◆


快適空間コンフォータブルフィールド

【属性】なし

【タイプ】補助

【発動対象】指定

【効果】指定対象の周囲に気温が一定になる空間を展開する。気温は任意に設定可能。


◆◇◇◇◆◇◇◇◆◇◇◇◆



 これでもう、寒さに凍えることはないはずだ。

 私は、早速魔法を使うと、第5層に向かって飛んで行った。



 

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