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異世界転生トラック  作者: 白黒魔
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異世界転生「少女」

今回の転生者は………いました。少女です。


18歳くらいでしょうか?眩しいですね。

いや、お前トラックだろ?って言いたいでしょうけど実際眩しいんですよ。

逆光で。


これでは少女がきちんと確認できません。

だからといってトラックが急に向きを変えたらおかしいでしょう?


とりあえずここはやり過ごしましょう。


















お昼です。

お腹は空きませんがお日様は容赦ないです。


少女は……学校のようですね。

学校に突然トラック。


いけません、これは不自然過ぎます。

……………やろうと思えば行けるんですけど。

やめましょう。


やはり私は夕方か日の入り直後辺りが好みです。

今回もそれでいきましょう。

それまでは少女を観察しましょう。


私には神様にもらった力の一つ、千里眼がありますからね!

どんなに離れてもロックオン出来ますよ!


さて、少女は授業中ですね。

ですが、これは………寝てます。

爆睡ですね!

ああ、涎までたらして。



学校あるあるなんでしょうか?

よく見たら寝ている生徒がちらほらいますね。


おそらく少女の成績はあまり良くないような気がします。

神様、この娘でいいんでしょうか?


しかし最近の神様は普通にハマっているのでしょうか?

この少女も普通ですね。

何処をとっても普通です。


あ、寝ながらにやついてます。

何を考えているのかわかりませんがあの顔はちょっとイヤです。


早く夕方にならないでしょうか。

少し退屈です。

あ、授業が終わったようですね。

少女が動きました。

建物の裏手に行くようです。


何をするんでしょうか?

足どりも重そうですね。

おっと、男子生徒がいますよ?


知ってます!トラックの私でも知ってます!

これは「告白」というイベントですね!


好きな方に想いを伝える一大イベント!

所で伝説の木って何処にあるんでしょうね?

伝説というくらいですから相当歳の重ねた立派な大木の筈なんですが。


話がそれました。

えっと告白の方は…………はい!失敗!

残念ですがその方法で成功しているのを私は見た事がありません!

きっと好感度が足りなかったのでしょう。


まあ、泣きますね、逃げますね、ダッシュですね、勢いに任せて学校出ちゃいましたね。


はい、ちょっと早いですが出番です。

行きますよー!



ドンガラガッシャン!


いやあ、ベストなタイミングでしたね、曲がり角で避けきれない所にドーン!

これで彼女も無事異世界転生です。


彼女なら男性なんて向こうにいけば選び放題でしょう。

神様が貴族の娘に転生させると言ってましたし。

これも定番らしいですし。


定番ってどれだけあるんでしょう?








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