未定
あれから5年
エレス「やばい…不運が起きないまま10年だなんて…俺の運の値が馬鹿みたいに上がったのか…?」
レイア「なに馬鹿な事言ってるんですか?病院にでも行きますか?あ、馬鹿につける薬はないんでしたっけ可哀想に」
とてもいい笑顔で毒を吐くレイア
こんなやり取りも10年も経てばすっかり慣れるものだ
エレス「そう言えば父上から学校に行くようにと便りが来ていたな…」
レイア「聖アーランド学院ですか…超実力主義の学校にエレス様が行かれるなんて…落ちこぼれてしまわれるエレス様…可哀想に…(ハァハァ」
エレス「あ、落ちこぼれるのは確定なんですね…」
レイア「まぁ私がついていてあげますので落ち込まないでください♪」
エレス「…レイアが着いてくるのが1番悲しい事実だよ…」
そんないつも通りのやり取りをしつつ学園生活に小さな期待を抱きながら入学試験に挑んだ…
………
…………
エレス「入学試験!?そんな話聞いてないよ!?」
レイア「聞かれていませんでしたから」
何か?と言わんばかりの表情を向ける
エレス「既に入学の手続きとか終わってるものだと思ってたよ…大体テストって何やるんだろう…」
レイア「筆記試験に魔法能力測定、後は擬似戦闘試験ですね。能力によってクラス分けされるので年齢なんかもバラバラですよ」
レイア「まぁエレス様が小さい子達に混ざって勉学に務める姿を晒しても私は離れないので心配しないでくださいね♪(正直その心配は皆無でしょうがね…)」
エレス「あ、あはは…ありがとぅ…(この女ぜってぇ犯してやる…)」
そんなこんなで試験が開始されるのであった
ー筆記試験ー
エレス(えー、なになに、魔法の属性数と属性名を答えろ?サービス問題だな…次…魔法の使用方法…精霊との契約と大気中のマナの吸収、体内で形を形成し放出の2種…)
モブ「せんせートイレ行ってきていーすかー」
ー魔法能力測定ー
教員「使用可能属性は?」
エレス「全属性と無属性魔法一応使えます」
教員「…全属性なんて使えるわけないだろ?私たちを馬鹿にしてるのかな?」
エレス「は、はぁ…(このハゲを黙らせる魔法が欲しいな)」
ー擬似戦闘試験ー
教員「戦闘試験では、我々教員と一対一で模擬戦闘を行います。使用武器はこちらから自由に持っていってもらって構いません。魔法の制限無し時間無制限の一本勝負です。まぁ勝つことは無理でしょうが全力で来てください。」
エレス「えーと素手でもいいですか?」
教員「え、えぇ大丈夫ですよ…好きなタイミングで来てください。(このガキは舐めてるのか?まぁいい遊んでやるか)」
エレス「んじゃあお言葉に甘えて…身体強化魔法…からのダッシュ!」
一瞬で教員の懐に入る
エレス「えーと、どーしよ…デコピン!」
エレスの人差し指が額に触れると同時に教員は倒れてしまった
エレス「あ、やべっ…」
全ての試験を終えたエレスは何故か学園長室に呼ばれていた
フィーナ「私が学園長のフィーナ、アーゼンベルクだよっ!気軽にフィーナちゃんって呼んでね♪」
そして、そこには幼女がいた
フィーナ「それにしても…君すごいね?筆記は満点、魔法は全適性だし戦闘試験なんて教員気絶させちゃうしさっ」
フィーナは興味深そうにエレスの顔を眺める
エレス「たまたま…今回はなんか上手くいっただけですよ…あははー。。」
そんなフィーナに苦笑いで答える
フィーナ「でもおかしいなぁ…君の魔法能力の書類ってぶっちゃけ酷いもんなのに…ブーストドラッグでもやってる?」
可愛い顔してなんちゅーこと言いやがる…
エレス「魔法は全属性使えるように努力しましたけど、どれも使えるのは初級レベルのものですよ…」
フィーナ「ホントかなぁ…?ま、いいや!そんな事より君をここに呼んだのはねぇ」
ニヤリと口角が上がる
フィーナ「君があまりにもイレギュラー過ぎるから特別クラスに入れよっかなぁって話になってるのよ!本来なら最上位の特進クラスなんだけどねぇー。そこでも君を持て余しそうだし…」
学園長曰く特別クラスとは、問題児、落ちこぼれ等を一括りにしたクラスらしい
そして俺には選択権がないことも告げられた
フィーナ「って事でぇー来月から宜しくね♪」
エレス「はぁ…宜しくお願いします」
よろしく?何故よろしくなのかはわからないがそんな感じで解散になった。