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アル中の歌  作者: 岩本翔
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アルコール依存症7

「店と俺の人生は別問題じゃないか。店の売り上げが良くなれば、その分俺は美味い酒を飲めるからな。それは人生への執着ではなく、酒への執着だろう、違うか?」と行雄が言った。

ねじ込むように悪友が言った。





「お前は死を覚悟している割には店の売り上げを気にしている分、より現実的であり、その姿勢は生に執着しているようにしか俺には見えないぞ。生に執着するならば、酒なんか止めて、健全に生きるべきじゃないか」




行雄が反論する。





「店と俺の人生は別問題じゃないか。店の売り上げが良くなれば、その分俺は美味い酒を飲めるからな。それは人生への執着ではなく、酒への執着だろう、違うか?」





行雄の屁理屈を悪友が笑い飛ばし言った。





「そんなのは屁理屈もいいところじゃないか。結局お前は酒を飲める生に執着しているんだ。だからそれは生への執着じゃないか。違うのか?」





行雄が駄々をこねるように言った。





「だからそれは酒への執着なんだ。何度も言わせるなよ、分からず屋め」

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