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アル中の歌  作者: 岩本翔
66/260

アルコール依存症66

「奴らにしてみれば、なぶり殺しにする手前、そう簡単に死んでしまわれても困るわけだから、生かさず殺さずの、言わばなぶり殺し用キャンプセットという事だろう」と行雄は言った。

校内を見て回ると、もぬけの殻状態は確かで、猫の子一匹すらいない。




そんな中行雄が言った。





「とにかく山中を生存踏破出来る装備を整えよう」





「分かった」





集合する場所と時間を決めてから二人は二手に分かれ、小学校内をおそるおそる探索物色して回った結果、防寒服、缶詰、飲料水、簡易キャンピングセットが手に入った。




それを鑑みて、悪友が怪しみ言った。





「防寒服や水、食料はまだしも、何故キャンプセットまで有るんだ。これはどう考えても怪しいよな。そう思わないか?」




行雄が余裕の呈で苦笑いしてから答える。





「まあ奴らにしてみれば、なぶり殺しにする手前、そう簡単に死んでしまわれても困るわけだから、生かさず殺さずの、言わばなぶり殺し用キャンプセットという事だろう」





悪友が気もそぞろの顔付きをしてから一声笑い言った。





「そんなものかな」





行雄が鼻で息を吐き出してから言った。





「まあ小難しく考えず、与えられた物は大いに役立てるまでの話しよ」

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