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アル中の歌  作者: 岩本翔
65/260

アルコール依存症65

「とにかく婆さん探しに俺達は命を懸けたのだから、遭難など恐れていても埒外が開かないし、行くしかあるまい?」と行雄は悪友に脱獄を促した。

悪友が言う。





「しかしこのもぬけの殻現象も敵の罠かもしれんぞ。俺達を脱獄逃がしておいて山中でなぶり殺し遭難するように仕向ける為のな」





行雄が渋面を作り言った。





「だがここにいて、奴らに捕縛されている状態ではいつまで経っても婆さんには辿り着かないではないか?」





悪友が反論する。





「いや、逆だと思う。ここで奴らに囚われていれば婆さんに辿り着き、会える可能性は高まると俺は思うんだ」




行雄が首を振り否定する。





「だが、このもぬけの殻状態がずっと続くのならば、俺達は囚われていないという事になるではないか。ならば勇躍ここを脱出脱獄して、婆さんを探しに行くのが賢明だろう。違うか?」





「それはそうだが、しかし…」





行雄が押し切る。





「とにかく婆さん探しに俺達は命を懸けたのだから、遭難など恐れていても埒外が開かないし、行くしかあるまい?」





悪友がしきりに頷き言った。





「分かった…」

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