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アルコール依存症57
警察にも届けず、怯む事なく二人は挑戦して行く。
二人して救急病院に赴き、応急手当をして貰い、頭に包帯を巻いた悪友が行雄に尋ねた。
「どうする、警察に連絡するか?」
行雄が首を振り答えた。
「いや、連絡入れても無駄だろう。老人連合は警察をも押さえていると思うからな」
悪友が頷き答える。
「悔しいがその通りだろうな。それでこの後どうするんだ?」
行雄が眼を充血させながら言った。
「峠道はあそこだけじゃないだろう。他の峠に行くまでさ」
悪友が反論する。
「しかし俺達は完全にマークされているようだし、何処に行っても恰好の的だろう」
行雄が痛む額を押さえつつ言った。
「完全防備して行くしかあるまい」




