表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アル中の歌  作者: 岩本翔
56/260

アルコール依存症56

次の瞬間、四方八方から石が投擲され、矢継ぎ早に行雄と悪友の身体に命中した。

次の瞬間、四方八方から石が投擲され、矢継ぎ早に行雄と悪友の身体に命中した。





行雄と悪友が同時に闇をつんざくような絶叫を上げる。





そんな二人に向かって無数の石は間断なく命中し、悪友が激痛を耐え、かい潜るように叫んだ。





「車の中に逃げろ!」





行雄は「痛い、痛い!」と苦悶の叫び声を上げながらも、何とか車のドアを悶えるように開き、悪友とほぼ同時にドアを閉ざし車内に避難した。





その車に向かって石がどんどん投擲される。




暗がりの中で投擲する石の命中率は極めて高く、二人が乗り込んだ運転席と助手席に向かって集中攻撃容赦なく投げつけられ、ウインドガラスが破損し、ヒビが入って行った。





頭に石が命中し血を出している悪友が声を限りに叫んだ。





「発車するぞ、引き返そう!」





同じように額から血を流している行雄が痛みに顔を歪めながら答えた。





「分かった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ