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アル中の歌  作者: 岩本翔
48/260

アルコール依存症48

「しかしお前はここで酒を飲まずに愛しの婆さんに会ったのだから、それは明らかに希望的見地の出現ではないか。それはやはり婆さんの善意の現れだろう」と悪友は言った。

行雄が言った。





「しかし、そんなのは明らかに希望的観測だろう。あの婆さんが老人連合の中枢にいるとは思えないし、老人連合は俺達に憎悪しか向けていないさ」




悪友が頷き答える。





「それはそうだが、お前の病状を調整しているというのはほぼ有るまい。だったら老人連合は俺達をどうやって殺そうとしているのだ?」





行雄が答える。




「それは分からない。これから調べる事だろう」





悪友が何か閃いた顔付きをしてから言った。




「しかしお前はここで酒を飲まずに愛しの婆さんに会ったのだから、それは明らかに希望的見地の出現ではないか。それはやはり婆さんの善意の現れだろう。違うのか?」





車椅子を指で忙しく叩く動作をしてから行雄が言った。





「確かに酒を飲まずに目的は持てたが、奴らの目的が善意なのか悪意なのかを調べるのはこれからだろう。違うのか?」





悪友が頷き答える。





「奴らがいるというのが確かならば、俺もそう思う」

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