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アル中の歌  作者: 岩本翔
37/260

アルコール依存症37

「何だか足がむくんで痛くなって来たわ。うーん我慢出来んぞ」と行雄が言った。

鹿が出て来ないので行雄は苛立ち、その分酒量が増して行く。





ハンドルを握っている悪友が再度忠告する。




「おい、止めとけよ。本当に死んじまうぞ!」




行雄は言う事を聞こうとしない。





「うるせー、これが飲まずにいられるか、馬鹿野郎!」





悪友がため息をつき提案する。





「今日はもう止めとこう。鹿出て来ないだろう?」





気が大きくなっている行雄が拒む。





「俺が出張って来たのだ。必ず鹿は出て来るさ!」





「何を根拠にお前はそんな出鱈目な事を言っているのだ?」





行雄が悪辣な笑みを浮かべ言った。





「俺が酒を飲んで出張って来たのだぞ。この俺様がな。しかし…」





「しかし、何だ?」





行雄が顔をしかめ言った。





「何だか足がむくんで痛くなって来たわ。うーん我慢出来んぞ」





悪友が眼を剥き尋ねる。




「おい、糖尿病が悲鳴上げているのじゃないのか?」





行雄が更に顔をしかめ言った。





「分からないが、とりあえず引き換えしてくれや」

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