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アルコール依存症36
「おい、止めとけ、死ぬぞ!」と酎ハイをがぶ飲みする行雄を諭した。
薬を止めると、直ぐに行雄は禁断症状を引き起こした。
それを鎮める為に行雄は躊躇う事なく酎ハイを口にした。
酎ハイを口にすると手の震えは止まり断症状は治まり、行雄は身震いし喜悦の表情を浮かべ嘘のように活力を取り戻した。
そして行雄が意気揚々と言った。
「よーし、やる気が出て来たぞ。老人連合との最終決戦だ。鹿を殺しに行くべえ!」
そう言って行雄が又ぞろ酎ハイを飲もうとするのを悪友が引き止める。
「おい、それ位にしておけ。いきなり大量の酒を飲んだら急性アルコール中毒になっておだぶつだぞ!」
行雄がせせら笑い酎ハイをがぶ飲みしてから言い放つ。
「そんなヤワじゃねえや。鍛え方が違うのよ!」
「おい、止めとけ、死ぬぞ!」
「うるせい、早く車を出しやがれ!」
そう言って酎ハイを一気に二本飲み干し、行雄は悪友を急かした。
「さあ、行くべえ。車を出してくれ!」




