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アル中の歌  作者: 岩本翔
35/260

アルコール依存症35

「今だって死んだような状態じゃないか。同じ事よ」と行雄は言った。

行雄は退院し、悪友に向かって宣言した。





「俺は死にたくて仕方ないぞ。薬の副作用で酒は嫌いになったが、やはり前のように生きる気力なんか生まれないじゃないか。だから…」





悪友が尋ねる。





「分かった、賭けは俺の負なのは認めよう。だからお前はどうしたいのだ?」





行雄が言った。





「だから俺は薬を止める」





悪友が驚いて言った。




「おい、ちょっと待てよ。又酒を飲むのか?」




行雄がやるせない笑みを湛え言った。





「仕方ないじゃないか。俺は俺の生きる気力を取り戻す為には道はそれしか無いのだから」





悪友が眼を剥き言った。





「お前死ぬぞ!」





行雄が答える。





「今だって死んだような状態じゃないか。同じ事よ…」

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