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アル中の歌  作者: 岩本翔
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アルコール依存症28

「最終的には酒を飲んだら命そのものが危うくなるような薬剤投与も視野に入れるべきですね」と心療内科の医者が悪友に告げた。

行雄は内科から心療内科に回された。





そこで心療内科の医者が家族代わりである悪友に行雄の病状を告げた。





「糖尿病とアルコール依存症の治療の為に暫く入院をして断酒をするしかありませんね。外に出れば禁断症状が起きて、又ぞろ救急搬送されるだけですから」





悪友が医者に尋ねる。




「本当に断酒出来るのでしょうか?」





冷静な面持ちで医者が答える。





「暫くは酒を飲んだら身体全体のバランスが崩れる薬剤を投与して、酒そのものを嫌いにさせるべく、閉鎖病棟に入れるしか手は無いでしょう。そこで本人自身が禁断症状との戦いに勝てるかどうかが、明暗を分けますね」




「今の状態で勝てますかね?」





医者が眼鏡を両手で掴むようにかけ直してから言った。





「最終的には酒を飲んだら命そのものが危うくなるような薬剤投与も視野に入れるべきですね」





悪友が固唾を飲み尋ねる。





「断酒出来なければ、どうなるのでしょうか?」





医者が答える。





「良くて寝たきり、当然最悪の事態も想定出来るわけです。はい」

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