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アル中の歌  作者: 岩本翔
27/260

アルコール依存症27

酒を買う振りをして悪友は迅速に119番通報し、急遽行雄は病院に救急車で搬送された。

酒を買う振りをして悪友は迅速に119番通報し、急遽行雄は病院に救急車で搬送された。




救急車の中でも行雄は取り憑かれたように虫が全身を這う幻覚を口にして暴れまくり、救急隊員をてこずらせた。





搬送用のベッドに拘束された行雄が喚く。





「馬鹿野郎、俺はゲジゲジや百足に酒を飲ませて、この痒みを取ってくれと頼んでいるのだ。ふざけるなよ、痒い、痒い、痒い、痒いぞ、酒飲ませろ、馬鹿野郎!」




救急隊員が宥めすかす。





「大丈夫ですよ。もう直ぐ病院に到着しますから、それで痒みは無くなりますから」




行雄が声を限りに喚いた。





「馬鹿野郎、ゲジゲジが痒いと言っているんだ。酒飲ませろ!」





救急隊員が再度宥めすかす。





「ゲジゲジや百足などここにはいませんよ。だから安心して下さい」

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