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アル中の歌  作者: 岩本翔
258/260

アルコール依存症258

そして海に通じるゲートが開き、二人の姿を飲み込んで、ゲートは閉じ、その死刑執行室に海に通じるゲートから大量の海水が入り込み、二人はほぼ一瞬にして圧死し溺れ死に、海に吸い込まれて行った。

水中都市全体が身代わりを礼讚する厳かなる呪文の声で覆われる。





ゲートから深海である海中に放り出す死刑の形。





溺れて死ぬ致死率は百パーセントだ。




大勢の老人や老婆の呪文に背中を押し出されるように、巫女と死刑囚が婆さんの前に直立不動の姿勢で佇み、順次最敬礼を為すと、厳かなる呪文が一際大きくなり、それを婆さんが愛でるように微笑み、おもむろに二人に告げた。





「あなた方の身代わりに祝福を捧げよう」





すると呪文が一際大音響となり、それを聞いて巫女が至福の表情をして微笑み、死刑囚もその微笑みに倣い、会心の笑みを頬に浮かべ、二人は深海に通じるゲートに向かって微笑んだまま歩き出した。




そして海に通じるゲートが開き、二人の姿を飲み込んで、ゲートは閉じ、その死刑執行室に海に通じるゲートから大量の海水が入り込み、二人はほぼ一瞬にして圧死し溺れ死に、海に吸い込まれて行った。

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