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アル中の歌  作者: 岩本翔
253/260

アルコール依存症253

「しかしペットがご主人様の身代わりになって死に助かる話しは頷けるが、ペットの為にご主人様が身代わりになって死ぬのでは洒落にもならないし、美談でも何でもなく、その法則性は人間には納得出来ない分、理解の外にあるものな。そんな発想すら人は毛嫌いするだろうし…」と悪友が言った。

悪友が言った。





「しかしペットがご主人様の身代わりになって死に助かる話しは頷けるが、ペットの為にご主人様が身代わりになって死ぬのでは洒落にもならないし、美談でも何でもなく、その法則性は人間には納得出来ない分、理解の外にあるものな。そんな発想すら人は毛嫌いするだろうし…」




悪友の意見に大いに頷き死刑囚が言った。





「それにも増して砂利や石ころの寿命を伸ばす為の身代わりなんか絶対に理解範疇の外にある事請け合いだろう。違うか?」




悪友が答える。





「それはそうだ。そんな事実は知りたくも無いからこそ、そんな本質的な感覚が封印されて、現代物質文明は発達したのだろうな。しかし文明など発達しても、その絶対の法則性は何も変わらないのに…」





死刑囚が言った。





「文明社会が発達したからこそ、本来的な死生観は遠ざかり、誤った死生観だけがのさばって、その分死はいつも他人の死とかいう安楽な日和見主義が突出したのが実情なのだろうな」





悪友が頷き答える。





「そうだな。死の恐怖心から遠ざかる為に物質文明は発展したと言っても過言では無いからな」

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