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アル中の歌  作者: 岩本翔
252/260

アルコール依存症252

「しかし砂利や石ころに寿命が有って、その寿命が尽きたといわれてもピーンと来ないよな。砂利や石ころは死んだって砂利や石ころだしな」と悪友は言った。

悪友が尋ねる。





「今の流れは呪いに沿っていますか?」





巫女が答える。





「大丈夫です」





悪友が頷きつつ言った。





「しかし砂利や石ころに寿命が有って、その寿命が尽きたといわれてもピーンと来ないよな。砂利や石ころは死んだって砂利や石ころだしな」





死刑囚が言った。





「それを判別出来ないのが一般人であり、判別する者が霊能力者、巫女なのだろうな。だからこそ混沌の中で整合性を見出だせ、本来的な死生観が備わるのだろうな、きっと」




悪友が頷き言った。





「しかしそんな直感力を持とうが持つまいが、万物には死は必ず訪れ、その死こそが呪いを作っているならば、死は生に繋がっていて、生を支えている死としての生と言う理になるのか?」




死刑囚が頷き答える。




「死を孕みつつ生きているのが本来的な生の在り方であり、その死があるからこそ、身代わりの無としての死に帰す恩恵に授かれるのか?」





悪友が言った。





「まあ、そんなところなのだろうな。ところで、どうですか先生、流れから逸れてはいませんか?」





巫女が答える。





「大丈夫です。続けて下さい」

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