アルコール依存症252
「しかし砂利や石ころに寿命が有って、その寿命が尽きたといわれてもピーンと来ないよな。砂利や石ころは死んだって砂利や石ころだしな」と悪友は言った。
悪友が尋ねる。
「今の流れは呪いに沿っていますか?」
巫女が答える。
「大丈夫です」
悪友が頷きつつ言った。
「しかし砂利や石ころに寿命が有って、その寿命が尽きたといわれてもピーンと来ないよな。砂利や石ころは死んだって砂利や石ころだしな」
死刑囚が言った。
「それを判別出来ないのが一般人であり、判別する者が霊能力者、巫女なのだろうな。だからこそ混沌の中で整合性を見出だせ、本来的な死生観が備わるのだろうな、きっと」
悪友が頷き言った。
「しかしそんな直感力を持とうが持つまいが、万物には死は必ず訪れ、その死こそが呪いを作っているならば、死は生に繋がっていて、生を支えている死としての生と言う理になるのか?」
死刑囚が頷き答える。
「死を孕みつつ生きているのが本来的な生の在り方であり、その死があるからこそ、身代わりの無としての死に帰す恩恵に授かれるのか?」
悪友が言った。
「まあ、そんなところなのだろうな。ところで、どうですか先生、流れから逸れてはいませんか?」
巫女が答える。
「大丈夫です。続けて下さい」




