表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アル中の歌  作者: 岩本翔
248/260

アルコール依存症248

「そうです。逆らっても無駄な事に私は逆らわない。それだけの話しなのです」と巫女は言った。

悪友が再度不審がり尋ねる。





「でも今までの流れに沿って、その流れにそぐわないのが老人連合の存在理由ならば、その流れは一体何に関連しているのでしょうか、我々の対人関連性なのですか?」





巫女が簡潔に答える。




「「いえ、関連性など全く関係ありません。もっと簡単に言えば、点と点を繋ぐと線になりますが、その法則性は無いのです。点はどんなに繋がっても永久に点であり、線は点の繋がりを無視して線であり続け、その行間を私達巫女は呪術として感じ取っているだけなのです」





悪友が益々訝り尋ねる。





「つまり関連性を無視した不整合な流れを、巫女の感性が点として捉らえ、それが呪術の法則性に則っているという事ですか?」





巫女が答える。





「そうです。だから私は自分の心の動きを正反対に制御され、舞い戻り、身代わりになって死ぬ不条理とも言える呪いの流れに、私自身がなっているのです。そして私はまるで催眠術に掛かったように身代わりの道連れをその不条理で不整合だが、絶対の呪術の中で見出だそうと努力しているわけです」




悪友が唸り言った。





「つまり線が点にもなりえる、逆も又然別の混沌が呪術の整合性であり、先生はその絶対性を信じて止まない巫女なのですね?」





巫女が答える。





「そうです。逆らっても無駄な事に私は逆らわない。それだけの話しなのです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ