アルコール依存症248
「そうです。逆らっても無駄な事に私は逆らわない。それだけの話しなのです」と巫女は言った。
悪友が再度不審がり尋ねる。
「でも今までの流れに沿って、その流れにそぐわないのが老人連合の存在理由ならば、その流れは一体何に関連しているのでしょうか、我々の対人関連性なのですか?」
巫女が簡潔に答える。
「「いえ、関連性など全く関係ありません。もっと簡単に言えば、点と点を繋ぐと線になりますが、その法則性は無いのです。点はどんなに繋がっても永久に点であり、線は点の繋がりを無視して線であり続け、その行間を私達巫女は呪術として感じ取っているだけなのです」
悪友が益々訝り尋ねる。
「つまり関連性を無視した不整合な流れを、巫女の感性が点として捉らえ、それが呪術の法則性に則っているという事ですか?」
巫女が答える。
「そうです。だから私は自分の心の動きを正反対に制御され、舞い戻り、身代わりになって死ぬ不条理とも言える呪いの流れに、私自身がなっているのです。そして私はまるで催眠術に掛かったように身代わりの道連れをその不条理で不整合だが、絶対の呪術の中で見出だそうと努力しているわけです」
悪友が唸り言った。
「つまり線が点にもなりえる、逆も又然別の混沌が呪術の整合性であり、先生はその絶対性を信じて止まない巫女なのですね?」
巫女が答える。
「そうです。逆らっても無駄な事に私は逆らわない。それだけの話しなのです」




