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アル中の歌  作者: 岩本翔
243/260

アルコール依存症244

「それを教えたら、呪いに沿わなくなります」と巫女が畏まり言った。

悪友が戸惑いつつ巫女に尋ねる。





「呪いに沿ってと言われても何をどう話せばいいのか皆目分からないし、どうしたらいいのか教えて下さい?」




巫女が眉一つ動かさず冷静そのものの口調で答える。





「だから最前私は好きに話してくれと言った筈です」





悪友が首を傾げ再度尋ねる。





「ならばこうやって改まって尋ねる事も好きに話す内ですよね?」





巫女が頷き畏まりつつ答える。




「そうですね」





悪友が何かを探るような間を置いてから尋ねる。





「ならば一つだけ教えて下さい。今我々の話しは呪いに沿っていますか?」





巫女が答える。





「沿っています」





悪友が息をつき再度尋ねる。





「ならば先生の気持ちは我々の内どちらに傾いていますかね。教えて下さい」





巫女がポーカーフェースのまま答える。





「呪いには沿ってはいますが五分ですね」





悪友が落胆しつつ言った。





「そうですか、五分ですか。ならば老人連合の存在理由を話して下さい」





巫女が答える。





「それを教えたら、呪いに沿わなくなります」

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