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アル中の歌  作者: 岩本翔
225/260

アルコール依存症225

「そんなのは比較対象にならないだろう。どちらかが死んでも、あんたの友達の悲しみは海よりも深いと思う。だからその提案は意味を成さないと俺は思う」と死刑囚が言った。

死刑囚が否定する。





「そんなのは比較対象にならないだろう。どちらかが死んでも、あんたの友達の悲しみは海よりも深いと思う。だからその提案は意味を成さないと俺は思う」



悪友が悲しみを湛えて瞼を伏せ言った。





「いずれにしろ、もう残された時間は無いのだし、緊急事態の折り、駄目元で提案するしか無いというのが俺の意見なのだが」




死刑囚が答える。





「現状、先生の自分が身代わりになるという意思は岩よりも固く、それを覆す事が無理ならば、ここはどの角度から考えても、俺が身代わりになるのが順当であり、あんたを含めた提案は為すべきではないと言うのが、俺の意見だ」





沈思熟慮する間を置き悪友が答える。





「分かった。俺はあいつが甦った後処理の役割もあるしな。ここは、あんたの言う通りにしよう…」





死刑囚が念を押す。





「絶対にそうしてくれよ?」





悪友が恭しく頷き言った。





「分かった」

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