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アル中の歌  作者: 岩本翔
215/260

アルコール依存症215

「そんなものは必要無い。わしが行雄を助けるから案内しろ!」と婆さんは老婆に向かって命じた。

おそば付きの看護師から事の経緯をかい摘まんで聞いた婆さんは、直ぐさまその看護師に命じ、老婆を呼び付けた。





老婆は婆さんが甦ったという報告を聞き付け、喜び勇んで婆さんがいる病室に駆け付けると、婆さんがいきなり老婆に向かって意気軒昂に怒鳴り付けた。





「行雄は何処にいるんじゃ!」





老婆が畏まり慇懃に一礼してから答える。





「はい、先生、その者は集中治療室にいます」





婆さんが再度大上段に怒鳴った。





「愚か者め。わしを行雄の所に連れて行け!」





婆さんの命令に老婆はひたすら平伏し、応じるが、一つ弁解をする。





「分かりました。先生。しかしあの者はもうすぐ外科手術を受ける段取りとなっているのですが、それでもお会いしますか?」





再度婆さんが鋭い口調で叱り付けた。





「そんなものは必要無い。わしが行雄を助けるから案内しろ!」

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