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アル中の歌  作者: 岩本翔
203/260

アルコール依存症203

「畢竟愛が深く無い証明とはならず、その愛はこれから深くなろうとしていたが、崩れた男女間の恋愛であり、それがそのまま愛そのものの深さの問題に反映される事ではないと俺は思うんだ…」と悪友はしみじみと言った。

死刑囚が言った。





「どんなどうしようも無い子でも、子供が溺れていたら泳げない親は己の自己保存本能をかなぐり捨てて助けるのが真の親子愛であり、それが深い愛の顕在化した姿だと俺は思うが、どうだろ…」




悪友が反論を重ねる。




「いや、こいつの場合は例えて言うならば婆さんと親子や夫婦ではなく、相手がどんなに歳を取った婆さんであろうとも、それは男女間の一般的な恋愛には他ならず、その分長年連れ添った夫婦のケースや親子愛とは違い、相手を美化するイメージ化は鮮明にあり、その愛が相手が別人に変貌してしまい崩れて自己保存本能が顕在化し、相手の命を救わないというケースは、畢竟愛が深く無い証明とはならず、その愛はこれから深くなろうとしていたが、崩れた男女間の恋愛であり、それがそのまま愛そのものの深さの問題に反映される事ではないと俺は思うんだ…」

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