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アル中の歌  作者: 岩本翔
199/260

アルコール依存症199

どうせ死ぬ事に変わりはないのならば、夢は夢のまま崩さずに死んだ方がいいという事を俺は言いたいのだ」と悪友は言った。

悲しげに行雄が尋ねる。





「だからお前はどうせ死ぬならば、婆さんに会わずに死ねと言いたいのか?」




悪友が恭しく相槌を打ち答える。





「そうだ。どうせ死ぬ事に変わりはないのならば、夢は夢のまま崩さずに死んだ方がいいという事を俺は言いたいのだ」





行雄が深呼吸してからひとしきり熱い涙を流して嗚咽し、呟いた。




「ち、畜生、酒飲みてえな」




それを見て涙ぐんだまま悪友が言った。





「最期の嘆願が出揃うまでは死刑執行は無いようだからな、別に急ぐ必要は無いだろう。よく考えて決めればいい」

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