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アル中の歌  作者: 岩本翔
179/260

アルコール依存症179

「看護師に頼んで、酒を拒絶する薬を処方して貰えばいいのではないか?」と死刑囚が提案した。

悪友が続ける。





「しかし確かにこいつの最期の嘆願が婆さんを助けたいという事ならば、こいつは死刑執行を甘んじて受ける態勢となり、矛盾して婆さんを助ける夢は遠ざかる道理となるな。命有っての物種だしな…」





死刑囚が考える間を置き答える。





「でもあんたの友達の最期の望みが何になるかで、少なからず展開は変わるだろうな。それは間違いない事実だと俺は思うが、どうだろう?」




悪友が同意する。





「それはそうだが、後はこいつの禁断症状が収まるのを待つのみか…」





その言葉を受けて死刑囚が提案する。





「看護師に頼んで、酒を拒絶する薬を処方して貰えばいいのではないか?」





悪友が眉をひそめ言った。





「頼みを聞いてくれるかな…」





死刑囚がいみじくも言った。





「頼んでみる価値はあると俺は思う」

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