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アル中の歌  作者: 岩本翔
169/260

アルコール依存症169

「俺が最期の嘆願、願いとして、皆で一緒に病院に行きたいと願い出てみよう」と悪友が熟慮の末言った。

行雄が提案する。





「俺が暴れて、その反動で鉄格子に頭をぶつけ、あ、頭が割れるように痛いと訴え出ればいいのではないのか?」





悪友が首を小刻みに振り否定する。





「いや、それは現実味に欠けるな。実際に頭をぶつけてしまい意識不明の重体に陥る可能性も少なからず秘めているしな…」




行雄がため息をつき震えながら腕を組み尋ねる。





「それじゃ、ど、どうするのだ?」





行雄と同じく腕を組み沈思熟慮する間を置いてから悪友が答える。




「俺が最期の嘆願、願いとして、皆で一緒に病院に行きたいと願い出てみよう」





死刑囚が慌てる。





「ちょっと待ってくれ。それじゃ、あんたが最期の願いとして助命嘆願出来なくなるではないか?!」





悪友が元より覚悟は出来ているという顔付きをしてから、相槌を打ち言った。





「それで皆がする最期の嘆願が通るかどうかが判明するし、俺はこいつと一蓮托生だと思っているし、俺は助命嘆願はするつもりは最初からなかったからな」

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