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アル中の歌  作者: 岩本翔
168/260

アルコール依存症168

「しかし、病院搬送されるにしてもあんた方二人はツインとして考えられているから一緒にいられるだろうが、俺は又一人になるのだな…」と死刑囚は寂しそうに言った。

死刑囚が口を挟む。




「しかし常識としてアル中患者が送られるのは精神科であり、重体の患者と同じ病室に入る事は無理な話し、出来ないのではないかな?」




悪友が答える。





「可能性論をものすれば、一縷の望みを手繰り寄せようとする、これからやろうとしている行いには絶対性は皆無、殆どなく、だが失敗を恐れて何もしなければ状況は変わらず進展は全くないと言うのが俺の意見だ」




納得して恭しく頷いた後、寂しそうに死刑囚が言った。





「しかし、病院搬送されるにしてもあんた方二人はツインとして考えられているから一緒にいられるだろうが、俺は又一人になるのだな…」




行雄が悪友の妙案を促すように顎をしゃくり尋ねる。





「おい、そ、それはどうするのだ?」





悪友が答える。





「三人共確実に病院搬送されるような形を作るしかあるまい」





焦れて行雄が再度促す。





「だからどうやってそれをするのだ?」





悪友が答える。





「だから皆で相談してその方法を考え出そう」

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