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アル中の歌  作者: 岩本翔
160/260

アルコール依存症160

「何とか生還して、こいつのアル中を、あんたも一緒に治してやりたいと言う事か?」と悪友は尋ねた。

死刑囚が言った。





「でも俺は最初から死ぬのが望みだったから例えば死刑になったてそれはそれで仕方ない事なのだが、あんた方は死んでしまったら、目的だった夢や希望を叶えられないではないか?」





悪友が頷き答える。





「まあ、それはそうだがな…」




死刑囚が自分の気持ちを淡々とした口調で伝える。





「率直に言えば、俺はあんた方の仲間になれたのならば、あんた方と真の意味での絆を結ぶべく、あんた方の夢と希望に組みしたいと言うのが願いだよな…」




悪友が訝り尋ねる。





「それは死なずに生きて新たなる希望や夢を追いかけたいという事か?」





死刑囚が頷き答える。




「その事柄が逆に言えば叶わぬ夢であると言うのは俺が一番理解しているのだが、あんた方の夢や希望に満ちた絆、信頼関係を目の当たりにすると、正直死にたくはなくなって来るよな…」





悪友が死刑囚の言葉を繋ぐように言った。





「何とか生還して、こいつのアル中を、あんたも一緒に治してやりたいと言う事か?」





死刑囚がしきりに頷き答える。





「そうだ」

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