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アル中の歌  作者: 岩本翔
156/260

アルコール依存症156

「色々な要素があるが、自殺が多い一番の原因は、人間不信がそのまま絶望へと繋がり、それがそのまま厭世感を形成し自殺願望へと雪崩込んで行くのだろうな。俺もその口だがな」と死刑囚は言った。

死刑囚が言った。





「これは俺と同じく、あんたは女不信がそのまま転じて人間不信になってしまっているのだな?」




悪友答える。





「そうだな、度重なる恋愛ゲームの軋轢敗北が俺の場合、人は概ね損得勘定でしか動かない生き物であり、法の縛りさえ無ければ直ぐに相手を蔑み裏切るものとして焼き付き、心に人間全体に対する不信感が芽生え巣くって、それがそのまま人間全体への不信感へと繋がっているのだろうな、きっと…」





死刑囚が同情を禁じ得ない顔付きをしてから言った。





「そうだよな。信じていた者に裏切られた時のショックは計り知れないものがあるからな。立ち直れず人間不信に陥っても仕方ないものがあるよな」





死刑囚が同感する。





「色々な要素があるが、自殺が多い一番の原因は、人間不信がそのまま絶望へと繋がり、それがそのまま厭世感を形成し自殺願望へと雪崩込んで行くのだろうな。俺もその口だがな」





その意見を受けて悪友が言った。





「逆に言えば、信頼関係で長年に渡り付き合って、不信感さえ払拭されれば、人はその人間を信じ切るからな。そこに油断が生じ弱みを見せて裏切られた場合心に受けた傷は甚大なるものがあり、立ち直れなくなるのは当たり前だしな。それが前向きに生きる希望を害う最大の要因となっているのは間違いない事実だと思う」




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