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アル中の歌  作者: 岩本翔
147/260

アルコール依存症147

「こいつとは切っても切れない腐れ縁だからな」と悪友は言った。

死刑囚が尋ね返す。





「あんたは死ぬ前に会いたい家族はいないのか?」





悪友が曇った表情をして答える。





「それは、いるさ」





死刑囚が行雄に向かって手を差し向け、悪友に尋ねる。





「見たところアル中のようだが、あんたの兄弟かそれとも友達か?」




「友達だ」





死刑囚が驚き一声唸り声を上げてから言った。





「友達に付き合って、こんな地獄の底まで来たのか?」





悪友が複雑な表情を作り言った。





「こいつとは切っても切れない腐れ縁だからな」





死刑囚が呆れ顔をしてから言った。





「友達に付き合って死んじまったら、家族に会えないじゃないか、それでもいいのか?」





悪友が瞼を伏せ答える。





「ここまで来たら、仕方ないではないか」

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