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アル中の歌  作者: 岩本翔
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アルコール依存症14

「復讐してやる。わしら老人連合を嘗めるなよ」と老人が言った。

後部席に乗った老人が言った。





「あんた方、先だって家の鹿を殺して食っただろう?」




怪しげな雰囲気をはねつけるように悪友が訝る。





「家の鹿って、どういう意味だ?」





臆す事なく老人が答える。





「家の飼い鹿じゃ」





行雄がビールを噴き出し笑ってから言った。




「飼い犬ではなく、飼い鹿か?」






老人が言った。





「この郷ではそんなの当たり前の事なんじゃ。お前さん方、わしの飼い鹿を撥ねて殺し、食っただろう?」





悪友が否定する。





「何の証拠があるのだ。俺達はそんな事はしていない」





老人は引かない。





「わしは一部始終を見ていたのじゃ。あんたがわしの飼い鹿を叢に引きずり込み、登山ナイフを使って切り刻み食ったじゃないか?」




行雄が一際大声で笑い開き直る。





「確かに俺は食ったが、それがどうしのだ。くそジジイ!」





老人が不気味に沈黙した後言った。





「復讐してやる。わしら老人連合を嘗めるなよ」

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