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アル中の歌  作者: 岩本翔
135/260

アルコール依存症135

「今まで脱出と言うか脱獄した囚人はいないのか?」と悪友が死刑囚に尋ねた。

悪友が質問を繰り返す。





「この監獄がある建物の構造はどうなっているのかあんた知っているよな?」




死刑囚が答える。





「構造はありふれた堅牢な警察署だな」





「拘置所とか刑務所の様相ではないのか?」




死刑囚が断言する。





「構造は警察署そのものだ」





「相当数の警官が配備されているか?」





死刑囚が瞬時思い浮かべる顔付きをしてから答える。





「皆老人老婆だが、かなりの数の警官が配備されているな。ざっと百人は下るまい」




寝転がり自分の手の震えるのを見詰め子供のように笑っている行雄を再度一瞥してから、悪友が言った。





「百人か、しかし何かしらの突破口はある筈だな、きっと…」

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