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アル中の歌  作者: 岩本翔
124/260

アルコール依存症124

「おう、厳罰にでも何でもしてくれ、俺は酒を飲んで、婆さんに会えれば本望なのだ。だから婆さんに会わせてから酒をくれ、それが俺への厳罰ならば本望だ!」と行雄が看守に向かって息巻いた。

二人の騒ぎに、看守が現れ冷たい口調で告げた。





「二人共うるさいぞ、静かにしろ」




その看守を見て行雄が言った。





「おい、婆さんは何処にいるのだ、さっきそこの入り口を横切ったじゃないか。出せ!」





すかさず悪友が執り成す。





「すいません、こいつ又禁断症状を引き起こしているのです。許してやって下さい」




看守が言った。




「これ以上うるきくするなら厳罰に処するからな」





狂った行雄が開き直る。





「おう、厳罰にでも何でもしてくれ、俺は酒を飲んで、婆さんに会えれば本望なのだ。だから婆さんに会わせてから酒をくれ、それが俺への厳罰ならば本望だ!」


看守が悪友を見遣り言った。





「この男を静かにさせなければ貴様も同罪だぞ。静かにさせろ」





悪友がへつらうように言った。





「分かりました。静かにさせます。ですから勘弁してやって下さい。すいません」

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