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アル中の歌  作者: 岩本翔
123/260

アルコール依存症123

「幻覚だろうが現実だろうが、そんなのはどっちだっていいじゃないか。とにかくお前は婆さんへの愛を真っ当しに来たのであり、アル中の禁断症状に掃ける為にここにいるのではないのだから、そうだろう?」と悪友は行雄を諭した。

悪友が行雄を愛でるように告げる。





「それ見ろ。婆さんはお前に会いたがっているのだ。たがらお前に姿を見せたり、声を聞かせたりしているのではないか。その気持ち意向に答えてやるのが、お前の愛を真っ当する本来の目的、行いではないのか。違うのか?」





行雄が激しく首を振り喚いた。





「だが、婆さんの姿は幻覚で、婆さんの声は幻聴だとお前は言っていたではないか?!」




悪友が言い切る。





「幻覚だろうが現実だろうが、そんなのはどっちだっていいじゃないか。とにかくお前は婆さんへの愛を真っ当しに来たのであり、アル中の禁断症状に掃ける為にここにいるのではないのだから、そうだろう?」

行雄が頭を抱える動作をしてから両手を離し喚いた。





「そんなのは分かっている。分かっているのだが、俺は今酒を飲みたいのだ。飲みたくて飲みたくて、死にそうなのだ。何とかしてくれ、酒を飲ましてくれ?!」





「辛抱しろ!」





再び行雄が頭を抱え声を限りに喚いた。





「辛抱堪らないわ!」

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