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アル中の歌  作者: 岩本翔
118/260

アルコール依存症118

「でも幻覚を見るという事は俺達は生きている証拠ではないか、違うか?」と行雄は怒りを堪え言った。

行雄が怒りを堪え、喘ぐように深呼吸してから言った。





「でも幻覚を見るという事は俺達は生きている証拠ではないか、違うか?」





悪友が否定する。





「それも一概には言えないな。幻覚装置は死んだ人間にも幻覚を見せる事が出来る可能性もあるからな」




行雄が再び怒りに眼を剥き喚いた。





「おい、老人連合は形而上の事を完璧にこなしてはいないだろうと言ったのも、お前じゃないか?!」





いなすように悪友が即答する。





「それも度合いの問題だろう。五十パーセントかもしれないし、九十バーセントの可能性もあるわけで。それを鑑みると死んだ後幻覚を見せる事も可能性としてはあるわけだし」





行雄が泣き笑いの表情を作り言った。





「何だその荒唐無稽な話しは。ここはあの世で、俺達はあの世で実験材料にされたり、飯食ったり、禁断症状を引き起こして苦しんでいると言うのか?!」




悪友が再度苦笑して答える。





「そんな可能性も無きにしも非ずと言ったところか…」

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