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アル中の歌  作者: 岩本翔
106/260

アルコール依存症106

「こいつらは、どうやら目が弱点らしい。だが多勢に無勢、大挙して攻めて来たらお手上げだ。俺もライフル持ったまま木に登るから、お前も手伝い引っ張り上げてくれ!」と気色ばむ悪友が喚いた。

闇の中に赤く光る目玉が二つ現れ、その動きが瞬時止まり、猛然と二人目掛けてダッシュして来た。





その目玉を悪友がライフルで狙い撃つ。





二発連射された弾丸は一発目が左側の眼球に命中し、鹿独特の断末魔の悲鳴を上げて、もんどり打って倒れ絶命した。




悪友が素早く弾丸を補填してから喚いた。





「こいつらは火を恐れない。お前は木に登り万全を期せ!」





行雄が固唾を飲み、脂汗を拭い震えるままに答える。





「わ、分かった」





次に現れた鹿の眼に悪友が狙いをつけている間、行雄は傍らにある立ち木に張り付き、よじ登って、枝を跨ぐ感じで態勢を整えたその瞬間、悪友がライフルを再び連射発砲した。





その弾丸は今度は迫り来る鹿の右目に命中し、鹿は断末魔の悲鳴を上げて転倒絶命した。




気色ばんだ悪友が叫ぶ。





「こいつらは、どうやら目が弱点らしい。だが多勢に無勢、大挙して攻めて来たらお手上げだ。俺も木に登るから引っ張り上げてくれ!」





行雄が再度震える声で答える。





「わ、分かった」

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