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アル中の歌  作者: 岩本翔
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102/260

アルコール依存症102

「それを鑑みると、俺達は選ばれた人体実験材料と言うか、人体実験としとは二段階目の餌食になるかどうかのサバイバル戦だと思うのだ」と悪友は言った。

行雄が再度ため息をつき言った。





「しかし唯一の手掛かりがあろうとも、俺達は遺伝子操作、品種改良された人食い鹿の餌食ならば、お手上げ状態はちっとも変わらないじゃないか、そう思わないか?」




悪友が目まぐるしく何かを考える間を置いてから、おもむろに言った。




「いや、あの看守の殺すか殺されるかのサバイバル戦をして貰うという言葉からすると、俺達は単なる餌ではなく、生存を賭けた闘いを展開出来るから、全くのお手上げ状態とは言えないだろう」





行雄が軽く唸り声を上げてから尋ねる。





「待てよ、仮にその闘いに勝てたとしても、奴らは俺達を解放してくれるのかな?」





悪友が答える。





「解放はされなくとも、新たなる人体実験の材料にはされると思うのだ」





行雄が尋ねる。





「だが解放されていなければ同じではないか。新たなる人体実験材料になる事に婆さんに辿り着く活路なんかあるのか?」




悪友が眼を細めてから頷き答える。





「そこに賭けると言うか、突破口を見出だすしか無いだろうな。それに…」





「それに何だ?」





悪友が直感的な思い付きをおもんばかり鋭意口に出す。





「奴らの最先端技術攻撃で、あの湖で死ぬ人体実験材料も多数いると思うのだ。それを鑑みると、俺達は選ばれた人体実験材料と言うか、人体実験としとは二段階目の餌食になるかどうかのサバイバル戦だと思うのだ」





「だからどうした?」





悪友が瞼を伏せ答える。





「だからその二段階目のサバイバル戦を勝ち抜けば、三段階目の人体実験が待っていると推察出来るし、そこに婆さんに辿り着く活路を見出だすしか俺達には道は無いと俺は思う」

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