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もしも生まれ変われるなら  作者: サーフィンの続き
6/10

覚悟

情景描写とセリフの追加と細かい所の修正をしました

突然現れたその女の人は眼鏡をかけ白衣を纏いボサボサ茶髪のロングヘアー靡かせている。眼鏡が光を反射させて表情は分からないが口元には不敵な笑みを浮かべている。

「なんなんですか!貴女は!てか何処から入って来てるんですか!?此処二階ですよ!?」


「まぁまぁ細かい事は気にせんといて、そんなことよりあんまりゆっくり話もしてられへんし・・・」


そう言うとその人は僕の上から退き僕を女の人と思えない力でお姫様抱っこをした。


「よいしょ、ん~?薫君は軽いなぁ、ちゃんとご飯食べとるか?女の子みたいやで?まぁそんなことよりそろそろ行くで!舌噛みなや!よっ」


「ちょっ、え?うわぁぁ!」


そう言うと女の人は僕をお姫様抱っこしたまま割れた窓から飛び降りた。


「居たぞ!――――――だ早く――――しろ!」


その時何か声が聞こえた気がしたが僕は恥ずかしい事に飛び降りたショックで気絶してしまった。




――――――――――――


「――――い・・・起きいや、薫君」


ペチペチ


僕の名前を呼ぶ声と頬の痛みで目を覚ますとあの女の人の顔が目の前にあった。


「う、うぅん・・・はっ!うわぁ!」



「なんや、人の顔見るなり驚くなんて、そんなに美人やった?」


改めて見てみると少し顔にそばかすが目立つが確かにこの人は美人の類いだ。だが今はそんなことよりこの人が何者で此所は何処なのか聞く方が大事だ。


僕は少しヒリヒリする頬を擦りながら目の前に居る女の人に話し掛けた。


「そんなことより貴女は一体何者なんですか?それにここは?・・・」


「うわ、そんなことって言った・・・傷つくわぁ。まぁ確かに色々ごちゃごちゃして自己紹介まだやったね私の名前は鬼山 桐子きりこ、所謂天才博士やな!友達にはきっちゃんとかキキなんて言われてたわ。ん~懐かしいなぁ、薫君はきっちゃんでキキでも好きに呼んでええよ、あ、でも私的には博士ぇって呼ばれたいかなぁ~」


「は、はぁ?・・・」

(自分で天才博士とか言っちゃうんだ・・・)


僕は心の中でツッコミつつ質問を続けながら辺りを見回した。辺りはパッと見た感じは手術室の様な部屋だが、窓が無くどうやら地下のようだ。何より異様なのは、部屋の壁にベイヨハザードのタイラントが入っていたような巨大なカプセルがあった。


「それで此所は何処なんですか?」


「あぁ此所は私の秘密のラボや!かっこええやろ?」


「そ、そうですか・・・ところで博士は鬼山さんなんですよね?じゃあメールに書いてあった担当者って事ですよね?」


「うん、せやで。まぁ担当者ゆうても私しかおらんねんけどね~」


(なら、本当になれるのか女の子に・・・)


僕は逸る気持ちを抑えつつ質問を続けた。


「じゃあ、あのサイトに書いてあった通り本当に・・・その、本物の・・・本物の女の子になれるんですか?」


「・・・・なれるよ」


ドックン


その言葉を聞いた瞬間僕の心臓が高鳴った。


「ほ、本当に?」


「本当にや、嘘言ってどないすんねん。此所はその為のラボやしなぁ♪」


「じゃ、じゃあ早くして下さい!」


博士は焦る僕を落ち着かせる様に話す


「まぁ待ち、その前に確認せなあかんことがあんねん」


「も、もしかして、お金・・・ですか?」

僕は心配になり財布を探したが勿論持っているはずが無い

その様子を見ていた博士がクスクスと笑いながら話を続けた。


「いやいや、お金は要らんよ薫君、むしろ私の技術の貴重な人体データが録れるからお金を払いたいくらいやわ。」


「じゃあ、確認って何の確認なんですか?」


「いやね、まずは昨日送ってもらった新しい身体のデータはあれで良いのかっていう確認がしたいんよ。

この手術は一回しか出来ひんのよ。だから最終確認がしたいねん、もしやっぱりもう少し違う身体が良いとかやったら今なら修正効くしね。そこんとこ薫君大丈夫?」


「あ、はい、あのデータで大丈夫です。」


「よっしゃわかったわ!じゃあデータはこれでOKっと、・・・んでや、こっからが本題やねん・・・。」


「は、はい」


さっきまで明るかった博士の雰囲気が変わり僕は緊張しつつ博士の話を聞いた。


「まず、この技術はまだ完璧やないんよ。理由はまぁ圧倒的なデータ不足やね、まぁそれは置いといて、そのせいで術後ある致命的な副作用が2つあるんよ。」


「致命的な副作用、ですか?」


「そう、その一つは何らかの理由で脳のリミッターが常に外れた状態になってて異常な筋力があるんよ。だからそのせいで自分の身体が耐えきれずに壊れてしまうんよ。それに何かの拍子に誰かを怪我若しくは殺してまうかもしれへん。だから普通の人の様に暮らすのは難しいって事。」


「そ、そんな副作用が・・・」


「いや、薫君的にはもうひとつの副作用の方が重大なんよ、もうひとつの副作用は新しい身体を創るにあたって避けられない副作用なんやけど。

新しい薫君の身体は君の細胞から1から創るんよ、まぁ、クローンみたいなもんやと考えて」


「クローンですか?」


「そう、んでその新しい身体を薫君の望む年齢まで大きくせなあかんねんけどね、成長すんのを悠長に待ってたら何年も掛かるやんか、だからその成長を人工的に活発化させんねん。でもそのせいで細胞の劣化も早くなんねんよ。」


「ちょ、ちょっと待って下さい!その話しじゃあ長生き出来ない、いや、すぐに死んじゃうじゃないですか!」


僕が博士の話を遮るように問いかけると


「まぁ待ちぃな、人の話は最終まで聞く!確かに薫君の疑問はは分かる、でも私は天才博士やからその辺は抜かり無いで!新しい身体の成長が希望の年齢まで達したら私が開発した薬を投与して活発化した細胞を鎮静化して元の細胞の活動を元に戻すねん!」


「じゃあ、2つ目の副作用は解決済みなんですよね?じゃあなんで説明したんですか?」


「ええ質問やね、まぁ私がいくら天才でもデータ不足な状態で安心は出来ひんから新しい身体になっても1日1錠細胞活動鎮静剤を朝に飲んで欲しいんよ。もしも何かの拍子にまた細胞が活発化したら危ないやろ?だから一応保険として、ね?」


「なるほど、わかりました」


「うん、ええ返事や!話が長なったね、そろそろ手術始めよか、覚悟はええ?」


僕は固唾を飲み一息置いて返事をした。


「はい!」


すみません!流れ的に女体化にもうワンクッション置かせて下さい!

次回は読者の皆さんも作者も薫も待ちに待ってた女体化です!お楽しみに!


感想、レビュー待ってま~す。

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