彼女に学校行く宣言しましたが...
さて、昨日、彼女に明日は学校いく宣言をして早くも1日が過ぎた。
だがしかし、どういうことか、俺は寝ている。考えてみると簡単なことだ。
結論を明かすと、今日は土曜日なのだ···
土曜日ということに気づいたのは、彼女が帰り、夕飯を食べ終え、歯磨きをし、風呂に入り、寝ようとしたときだった。
やっぱり、どうでもいいときにはどうでもいいことを思い出すのは本当かもしれない。
そして、後に俺は全てを悟った。
彼女は優しく微笑んだのではない、と。そう、あれは「明日は学校ねーよ笑」という見下し、嘲笑っているのではないか、と。
かくして、生きる気力を失った俺は、夜をぐっすりと眠りすごし、今に至るにである
。
ああ、やっぱり学校なんて行くもんじゃねーよな、と再確認し、今日は1日寝て、明日も1日寝て、明後日の学校も1日寝ようかと考えている。お母さんごめんなさい。
外からは、休日大好き学生(俺は含まない)がわいわい騒いでいる。
妹もついさっき出掛けていった。何でも、大好きな親友とライブにいくのだとかなんとか。
勿論俺にはそんな友達いない。そこ、哀れんだ目で見ないの。
だが、ぼっちな俺にも休日と言うのはやはりうれしい。
そう考えると気持ちは落ち着くもので、俺は気持ち良さそうに伸びをする。
「プルルルルル」
おっと、電話だ。時計に目をやると、9時20分程を指す。
未だにけたたましくなく電話を手に取る。
「オイ長谷川ァァァァッッ!!!今何時だと思ってやがる!?9時30分だぞ!?」
聴こえてきたのは怒声の中の怒声。
内容から分かるように相手は学校の先生だろう。にしても、なんの事を話しているんだ、と若干戸惑う。
「えっと、先生。今日は土曜日ですよ」
「馬鹿か!?うちの学校は土曜登校だ!!馬鹿野郎!」
疑問文を肯定文へと変化させると、思い切り受話器を叩きつける音だけが聞こえ、ツーツーという音が残った。
これはまずいですよ。いや、マジで。
二階に全速力でかけ上る。クローゼットを豪快に開け、制服を取り出す。そして、脱いだもには全て脱ぎっぱなしにして、制服を身に纏う。初めて着るその制服は新鮮さを漂わせる。
鞄をもって、次は1階へと向かい、洗面所で歯磨きを済ませる。
そしてリビングに向かうと、何時ものように、自家製秘伝の麦茶をラッパ飲みする。
そして、玄関のドアを乱暴に開き、学校へ駆け出した。