約束の大地
「世界樹が鳴いている」
薄暗い部屋に黒のローブを羽織った人間が零す。
「……あぁ」
もぅ一人のローブを羽織った人間がゆっくりと目を開いて小さく頷いた。
「どうするつもり?」
「……わかっていて聞くな。この約束の地を守護していく事が、アイツとの約束だろ」
「…………歴史は繰り返す。もぅ私達だけでは世界樹を守り抜く事は難しい。貴方こそ分かっているでしょう?もぅ人数もずいぶん減ってしまった」
「……俺達の償いはまだ終わっていない。例え歴史と言う波に世界樹が呑まれようとも……俺達は…」
「あの約束を守らなくてはいけない…………」
「あぁ。それが世界樹となり、世界の礎となった……友との約束だ。…………違うか?」
「…………じゃぁ、どうするつもり?ここの世界樹ももぅ…………」
「……俺が出よう。世界樹を頼む」
「ちょっ…………」
そぅ一人の人間は零すと、身体中から闇が溢れだしその闇に消える。
もぅ一人の人間はその場に立ち尽くしたまま、歯を食いしばった。
「…………約束を守りたいのは……私だって一緒なのに……」
残されたもぅ一人の周りに白い光が溢れ、もぅ一人もその光に消えた。
そして、何も無い部屋は薄暗いまま、沈黙する。