表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
澄んだ青  作者: 深尋
1/2

僕から無くなった。

ただの脱力感。

というより虚脱感。

だから字数もちょっと少ない。

だから色々想像してください。

想像力で埋め合わせてください。


澄んだ青。

遠くに見つめる空。

美しく清い。

混ざる空気。

迫り来る漆黒。

そして夜の輝き。

星よ。

『どうか空を食べないで。』



世界はとても大きなモノ。

比べてわたしは、とても小さいモノ。

馬鹿みたいなことで笑い泣きし。

くだらないことに怒り安堵する。

ころころと転がる人格に呆れた。

とてもとても、疲れてしまった。

だからやめようと思う。


こうやって、喜怒哀楽を持って過ごすのを。


好きな人はもう『好き』じゃない。

嫌いだった人はもう『嫌い』じゃない。

普通だった人は引き続き『普通』。

勿論好きだった男の子も好きじゃなくする。

親友や、友達や、そういう細かい区別を取り払う。

くだらない種類分けなんて、もううんざり。


簡単だった。

好きな男の子『だった』人は、本当はそれほど好きでもなかったってことだ。

だってすぐに好きじゃなくなったもの。

親友『だった』人は、すぐに他と満遍まんべんなく対応出来たし。

すごく、簡単だった。


だから今日も、教室の話し声を聞きながら空を見ている。

今日も灰色の空。

雲に覆われてとても腫れぼったいように見える。

ぼとんぼとん、と雲が落ちて来そうなほどだ。

楽しいわけじゃない。

けれど飽きることはなかった。


「あぁ・・・なぁ、俺のノート返して。」

隣の席の人が帰って来た。

がたんと椅子を乱暴に引いて、これまた乱暴に腰を下ろす。

「あーっごめん、ノート借りてたね。すぐ返します。」

わたしに言っていることは分かってたので、

すぐにそれっぽいセリフを返す。

ノートを机から出す。青い罫線の可愛らしいノートだった。

「はいどうも。」


短く放つと、すぐに机に突っ伏してしまった。

なんだか綺麗な寝顔だ。

背が高く細っこい隣の人は、しかし巨大でも美しく見えた。

天使みたいだった。

そもそも天使って言うのは女性でなく男性の形をしたモノだから、

案外こういう外面してるのかもしれない。

そんなこと考えながら、再び窓の外の空へと視線をやった。

窓で切り取られた、四角な空は灰色だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ