僕から無くなった。
ただの脱力感。
というより虚脱感。
だから字数もちょっと少ない。
だから色々想像してください。
想像力で埋め合わせてください。
澄んだ青。
遠くに見つめる空。
美しく清い。
混ざる空気。
迫り来る漆黒。
そして夜の輝き。
星よ。
『どうか空を食べないで。』
世界はとても大きなモノ。
比べてわたしは、とても小さいモノ。
馬鹿みたいなことで笑い泣きし。
くだらないことに怒り安堵する。
ころころと転がる人格に呆れた。
とてもとても、疲れてしまった。
だからやめようと思う。
こうやって、喜怒哀楽を持って過ごすのを。
好きな人はもう『好き』じゃない。
嫌いだった人はもう『嫌い』じゃない。
普通だった人は引き続き『普通』。
勿論好きだった男の子も好きじゃなくする。
親友や、友達や、そういう細かい区別を取り払う。
くだらない種類分けなんて、もううんざり。
簡単だった。
好きな男の子『だった』人は、本当はそれほど好きでもなかったってことだ。
だってすぐに好きじゃなくなったもの。
親友『だった』人は、すぐに他と満遍なく対応出来たし。
すごく、簡単だった。
だから今日も、教室の話し声を聞きながら空を見ている。
今日も灰色の空。
雲に覆われてとても腫れぼったいように見える。
ぼとんぼとん、と雲が落ちて来そうなほどだ。
楽しいわけじゃない。
けれど飽きることはなかった。
「あぁ・・・なぁ、俺のノート返して。」
隣の席の人が帰って来た。
がたんと椅子を乱暴に引いて、これまた乱暴に腰を下ろす。
「あーっごめん、ノート借りてたね。すぐ返します。」
わたしに言っていることは分かってたので、
すぐにそれっぽいセリフを返す。
ノートを机から出す。青い罫線の可愛らしいノートだった。
「はいどうも。」
短く放つと、すぐに机に突っ伏してしまった。
なんだか綺麗な寝顔だ。
背が高く細っこい隣の人は、しかし巨大でも美しく見えた。
天使みたいだった。
そもそも天使って言うのは女性でなく男性の形をしたモノだから、
案外こういう外面してるのかもしれない。
そんなこと考えながら、再び窓の外の空へと視線をやった。
窓で切り取られた、四角な空は灰色だった。




