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悔恨の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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帰還4

 蓮達ナイツの面々は、弓を引き絞った様な状態で〈極炎〉進藤新討伐戦を待っていた。ナイツ東京本部の総力を挙げて臨む事が決定している。応援として、大阪支部から〈韋駄天〉沢口龍馬〈雷麗〉露木美結の2名が派遣される。実戦部隊には〈トカゲ〉市川遼と狼犬〈疾風〉の調査部のエージェントのバディも合流する。進藤達にアジトは横須賀の外れに有った。調査部の念入りな調査により運び込まれた武器や設備は判明しているが、内部の見取り図はどう改造されたかは解らなかった。

 敵メンバーが全員揃った所を急襲して一気に片付ける作戦だが、それだけに敵の反撃も大きい。αβγδの幹部だけでなく、下っ端構成員も当然銃器で武装している。防刃防弾スーツにヘルメット、防弾ゴーグル完全装備で臨む。

「銃器が厄介やな」

「敵も防御スーツに強化薬、アメリカ軍から横流しされた奴手に入れる事が出来たみたいだからそれらも厄介」

ナイツは信条として、戦争してる訳では無いから実弾銃器は極力使用しない。ショックガンで対応する方針だ。まあ威力は実弾銃器に劣る物ではないのだが。ナイツが突入したら警察が取囲み暴力団同士の抗争が有ったと公式見解がなされる。派手にやってOKという事だ。

「今夜決行する」

〈棋士〉林秀文が宣言し作戦行動に移る。長いよるが始まる。

 移動中の車内蓮と千堂は穏やかに話していた。

「蓮を速やかに進藤のとこ送り込むのがわいの役目やな」

「頼りにしてるよ」

「進藤は最奥に陣取ってるやろ。わい以外も障害の排除に全力尽くさなあかん」

「石眼使いは僕たちか緑川さん達が当たらないと作戦が瓦解するからどっちが当たるかで時間に差がでる」

「そやな」

沢口龍馬が言う。

「見取り図が判明しているなら自分が送り込めたんですが。内部が解らないんじゃ転移不可ですから」

「そう上手くはいかんやんね」

美結も残念そうだ。

「そろそろ着く。全方位から突入。主力の蓮達は一気に最奥に」

「「「「了解!!」」」」

蓮達は主力だけに大阪組との2バディ合同編成である。

後、遼と疾風のバディにも狼男である琢磨が合流している。真美が超大型ヘリからの空中狙撃担当で琢磨が空く以上、調査が本分の遼のサポート役にまわった訳だ。残りのエージェントは単独バディでそれぞれのポイントから突入である。

バラバラのルートでアジトに接近していた移動用の装甲トラックが、決められたポイントから突入していく。

その荒々しい訪問にアジトの内部からも随分物騒な歓迎の出迎えが、行われようとしていた。


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