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悔恨の世紀  作者: 愛媛のふーさん
24/25

決着4

 千堂は蓮の言い切った言葉を考えていた。『強いだけの人』それは自分たちナイツのエージェントにも当てはまる。つまり、蓮は自分たちが特別な存在では無いと言いたいのだろう。自分たちの成している事は、正しいのか?間違っていないのか?常に考えるべきだと。

「まあ、今んとこは俺等は正しいとは言えんが、間違ってはおらんと思うで」

 蓮は微かに笑うと言った。

「まあね。これからも間違えたくは無いね。流される事なく考えて行動したいものだ」

 その後、二人は無言で進藤のアジトをあとにして、装甲車に乗り込んだ。沢口龍馬と露木美結はしばらくして、乗り込んで来た。

「撤収らしいです。工作班が偽装工作すんやて。実動班は速やかに現場が去るべし」

「思たより楽やったね。今回の大作戦。まぁ、進藤を蓮君が倒すのを一人で片したのが大きいんやけど」

 二人は特に感慨など無いとばかりに、通常通りだった。なんとなく感傷モードだった蓮と千堂は一気に日常に戻った様で、二人で顔を見合わせて苦笑する。気を取り直した千堂は美結をからかう。

「美結は特別手当てでウィトンでも買うんかいな?」

「それもええなぁ!今回の特別手当てはかなり大きいって噂やし」

「ちゃんと直営店で買うんやで。バッタもん掴まされんように」

「当たり前やろ。でもバックは辞めとこか」

「何でや。バック買えるやろ」

「お嬢様でもないうちが、そないな高価なもん持っといても変な勘ぐり受けるで。まぁ財布なら」

「そか」

「千堂は何か買うんか?」

「姉ちゃんと祖母ちゃんと食事でも行くかな」

「ほうほう、豪勢なディナーか、ええなぁ。お祖母様も一緒なら和食?」

「そうやな。天ぷらかフグか寿司どれにしようかなー。なぁ蓮どれがええと思う?」

「うーん。土用が、近ければ鰻もいいと思うよ」

「鰻もええなぁ。龍馬は何がええと思う?」

「家の祖母ちゃんと食事なら天ぷら一択だけど。串揚げと天ぷらが好物なんで」

「串揚げ懐かしいやんな。通天閣で良う食うた。夏休みやし、大阪まで旅行して串揚げなんてええかも」

「休暇もくれるだろうしね」

 そんな雑談を交わしてリラックスして帰路は終わった。ナイツの本部につくと一旦全員でミーティングして解散。あっさりとしたものだった。進藤達との決戦は終わり日常に戻っていったのだ。

 進藤達は正式な裁判は行われずに、各々刑務所の独房に収監された。進藤は医療刑務所に収監された。癌が再発したからだ。能力封印錠で手足を拘束されて、ベッドに寝かされて居る。自分の人生を振り返り自分の成した事を考え続けているようだった。そんな進藤から蓮に面会の要請があったのは歳の瀬のころだった。新たな事件に関わっていた蓮だったが、一も二もなく応じた。

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