表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悔恨の世紀  作者: 愛媛のふーさん
2/25

帰還

 蓮は修行から帰った翌日、朝からナイツに出勤する。更衣室で、トレーニングウェアに着替えて十六夜いざよい持って、地下2階の訓練場へ。平馬を含めフルメンバーが、蓮を待っていた。

「蓮、強ようなったか?わいが確かめたるわ」

相棒の変化に、興味津々の千堂が早々に手合わせを挑んでくる。

「じゃ、お願いするかな」

蓮と千堂は距離を取ると、向かい合う。蓮が間合いを詰めにかかる。千堂は電撃で迎撃する。

乱撃舞らんげきぶ

千堂が電撃を撃つ瞬間、蓮の瞳に虹色が輝く。電撃は放たれなかった。蓮が縮地で一気に距離を詰め抜刀術で切りかかる。

梅花八ヶ突(ばいかはっかとつ)

躱したリメリケンサックで受けたり、五撃迄は防ぐが三撃を受けた。

「能力封じたんか?」

「そう」

「抜刀術も手数増えとる」

「まあね」

「未だ未だ」

千堂は1234のコンビネーションを繰り出した。ジャブ、ストレート、フック、肝臓ヘのスマシュ。しかし、肝臓ヘスマシュ喰らったのは千堂の方だった。カウンターで喰らった千堂は苦悶する。鏡眼と千里眼の権能で蓮が鏡写しで喰らわせたのだ。

「八方塞がりか?でも未だ終われん」

千堂は拳だけで無く、普段使わなかった蹴りも繰り出す。しかし、蓮には掠りもしない。ガードに刀を翳されるとダメージ受ける始末だった。遂に千堂がギブアップした。

「お手上げやった。初見でスピードも悪ないはず、どうしてや何でや!?」

「其れが(虹目(にじめ)七輪眼(ひちりんがん))の力だ!」

棋士(きし)林秀文(はやしひでふみ)が落ち着いた声で言う。千堂を治療しながら(ペアー)アリス・パーカーも興奮気味に言った。

「動きも段違いだった。速さも凄いけど無駄が無い」

「次は僕ですね」

(オーシャン)緑川文博みどりかわふみひろがペットボトルから水を滴らせるとウォーターソードになった。蓮は刀を無造作に上段から振り落とす。十六夜がウォーターソードに触れると水になり、緑川の頭部を濡らす。蓮が寸止めで止めると、緑川は後ろへ飛び退き水を硬化した水の槍を降らした。しかし、蓮を濡らすだけだった。

「随分大粒の雨だ」

「未だ未だ。冴子さん!」

「「合体技アイスレイン!」」

掛け声とは裏腹に物凄く冷たい雨が降るだけだった。緑川も(アイスドール)氷室冴子(ひむろさえこ)も能力封じられていた。雨が降るのは緑川が硬化させ無ければ、安全との判断なのだろう。

次元斬(じげんざん)。高重力5G」

(かまいたち)宮藤哲人くどうてつとの攻撃は何一つ発動しない。

「手も足も出ないなんてな。とんでもない力だ」

「能力封じられるなら剣技で勝負といこう」

業炎(ごうえん)聖清十郎(ひじりせいじゅうろう)小太刀二刀流で構える。蓮が横殴りの攻撃を自分の右から叩き込む。

「右も守れ!」

林が清十郎に指示する。蓮の一撃を左手の(月牙(げつが))で受けた清十郎は、右手の(風牙(ふうが))にも衝撃を受けた。

対閃(ついせん)受けられましたか」

清十郎はお返しとばかりに、上下から二刀を一閃させる。そこに蓮の身体は無く、清十郎から見て右に移動していた。

「突いてくる躱せ!」

林が咄嗟に指示するが降る、蓮は真下から切り上げていた。清十郎は真下に二刀をクロスさせて受けたか、蓮の十六夜は上からも降って来る。清十郎は受けられなかった。

昇龍落雷しょうりゅうらくらい

蓮が技名を告げ寸止めた。

「棋士の予知が外れた!?」

林以外は驚愕の反応だ。

「俺が予知すると予知して裏をかいたんだ。鏡眼を使えば蓮も予知の能力者さ」

 蓮の予想以上の強化振りに皆満足気だ。ルーキー二人も手合わせを請うた。琢磨とは一瞬でけりがついた。右回し蹴りできた琢磨の軸足を、蓮の後ろ右回し蹴りで刈って倒れ込む琢磨に十六夜を突き付けて終わり。真美の水弾は全て蓮が火球で相殺して、真美は蓮の火球で狙撃され捲って終わった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ